建設の経緯と概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 05:19 UTC 版)
「富山市民球場アルペンスタジアム」の記事における「建設の経緯と概要」の解説
富山市内には、市内中心部西側の富山大学隣接地に県営富山野球場(1950年完成、現在も存続)があり、高校野球や社会人野球など各種アマチュア公式戦をはじめ、プロ野球公式戦も開催された。特に読売ジャイアンツ(巨人)の創設者で、「プロ野球の父」とも言われる正力松太郎が富山県の出身である縁もあって、巨人が年間1カード、石川県立野球場との2連戦形式で北陸シリーズを開催するなどプロ各球団が公式戦を開催してきた。しかし、老朽化で敷地が狭隘であるため大規模な増改築やナイター設備の追加設置が望めないことから、富山県内ではプロ野球を開催できる本格的な野球場の建設を求める声がかねてから上がっていた。 そこで富山市が市制100周年の記念事業のひとつに「市民球場の建設」を掲げて事業着手し、1992年(平成4年)7月1日に北陸地方では初の全面人工芝の野球場として完成した。3万人を収容できるスタンドを有し、両翼99.1 m、中堅122 m、ナイター設備、磁気反転式スコアボード等の設備を持つ。愛称「アルペンスタジアム」は公募により決められ、建設時の仮称であった「富山市民球場」と組み合わせて正式名称として命名された。収容人数3万人クラスの野球場は日本海側では初、本格的なナイター設備を備えた野球場も富山県内では初のものだった。開場以来、社会人野球・高校野球など各種アマチュア野球公式戦に幅広く使用されている。 内野スタンドからは、晴れた日には立山連峰を望むことができる風光明媚なスタジアムである。内野スタンドの外周が回廊状になっている姿は、明治神宮野球場などによく似ている。スタンドは大きく分けて、鉄骨鉄筋コンクリート造のメインスタンド(内野)と、土盛りの外野スタンドの2つの構造物から成っている。
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