建築上の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:28 UTC 版)
バイヨン様式として発展したいくつかの特有な建築学的特徴が、この寺院で明らかに認められる。第3周壁の東と西の棟の屋根は自立した柱で支えられ、屋根を支える柱の内側の列で十字形になるように造られている。柱はまた、木製の構造物に見られる「ほぞ穴とほぞの接合」を用いて、つなぎ梁により壁に接続されている。注目すべき他の特長としては、一時的にラテライト製ブロックの支柱で補強された西側の棟にある4本の中央の柱がある。仏像彫刻がこれらすべての柱に見られるが、ほとんどが傷つけられている。自立する柱上に築かれた屋根に装備された一時的な支持方法は、この時代に構築された寺院に見られる設計の問題点を示している。
※この「建築上の特徴」の解説は、「バンテアイ・クデイ」の解説の一部です。
「建築上の特徴」を含む「バンテアイ・クデイ」の記事については、「バンテアイ・クデイ」の概要を参照ください。
建築上の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/27 08:04 UTC 版)
前節で述べたように、南蛮寺の建物自体は一切現存しておらず、その建築上の特徴は、絵画資料(南蛮屏風等)、文字資料(主に宣教師の記録)、および教会跡の考古学的調査の結果から、以下のように推測される。 大道寺に見られるように既存の仏教寺院の建物を転用するか、新たに建てた場合も、日本人の大工を用い、日本の建築様式(とくに仏教寺院のそれ)を踏襲して建てられた。すなわち木造瓦屋根(多くは寄棟造または入母屋造。屋根の上には十字架が乗せられた)の建物で、畳、襖、障子、華頭窓、縁側が用いられた。 礼拝堂の入り口から祭壇に至る動線は、西方教会建築のパターンを踏襲して、間口に対して奥行きが深い形が追求された。その結果、例えば入母屋造の礼拝堂を同様式の仏教寺院の本堂と比べると、入り口の位置と祭壇(本堂でいえば本尊)までの動線が90度回転した様相を呈している。 屋根瓦に十字紋が用いられたことが出土遺物によって確認できるほか、柱・梁・破風・欄間の装飾や彫り物、襖絵、天井絵等に、キリスト教に関連するモチーフが取り入れられたと思われる。
※この「建築上の特徴」の解説は、「南蛮寺」の解説の一部です。
「建築上の特徴」を含む「南蛮寺」の記事については、「南蛮寺」の概要を参照ください。
- 建築上の特徴のページへのリンク