広報と認知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 13:46 UTC 版)
「ホワイト・ヘルメット (シリア内戦)」の記事における「広報と認知」の解説
SCDは地域及び国際メディアのシリアの紛争報道において幅広く言及・引用または描写されている 。SCDのディレクターのラエド・アル=サレーは民間人への爆撃に反対する率直な提唱者であり、国際連合安全保障理事会や他の国際機関で何度も演説している。 イギリス政府の530万ポンドのメディア活動家プログラムにはシリアの独立ジャーナリスト及び活動家の訓練も含まれており、その中にはツイッターとフェイスブックでの「ホワイトヘルメット」の活動報告向けの訓練も含まれていた。 SCDは2つの映画の題材になっている。 配信サービスのNetflixはドキュメンタリー映画『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊- 』(監督:オーランド・ヴォン・アインシーデ、プロデューサー:ジョアンナ・ナタセガラ)を2016年9月16日に公開した 。同作は第89回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した 。SCDトップのラエド・サレーは有効なビザを持っていたが紛争の激化によりオスカー(アカデミー賞)のセレモニーに行くことができず、映画のカメラマンを務めたハリド・ハティーブ(Khaled Khateeb)もビザの問題により出席出来なかった。AP通信はドナルド・トランプ政権下のアメリカ合衆国国土安全保障省がハティーブに関する「不名誉情報」を入手したため直前にハティーブの米国入国を禁じる措置をとったと報じた。2017年に公開された『アレッポ 最後の男』はシリア人の監督フィラス・ファイヤド(Feras Fayyad)がデンマークの映画製作者スティーン・ヨハネッセン(Steen Johannessen)及びアレッポ・メディアセンターとのコラボで制作された。本映画は2017年のサンダンス映画祭のワールド・シネマ ドキュメンタリー・コンペティション部門で審査員大賞グランプリに選ばれた。 2016年にSCDはノーベル平和賞にノミネートされ 、「第二のノーベル賞」と言われるライト・ライブリフッド賞を受賞した。 2017年にSCDはレフュジーズ・インターナショナルの「McCall-Pierpaoli Humanitarian Award」を受賞し 、SCDの女性ボランティア達はサラ・ブラウンが設立した子供達のチャリティー「Theirworld」の「Theireworld Hope award」を受賞した 。これらの賞を受け取ったSCDの女性ボランティアのManal Abazeedはフォーチュン誌の2017年の「世界の最も強い女性達(World's Most Powerful Women)」のリストに入った。 2017年にポリティコは「子供の救護者」として知られているアレッポの有名メンバーのハレド・オマー・ハラー(Khaled Omar Harrah)を「shaping, shaking and stirring Europe」リストの28人の1人とした 。彼は2016年8月のアレッポ空爆で死亡した 。ハラーは『アレッポ 最後の男』での主要な登場人物であり、死後に同作は彼へと捧げられた。 他の有名なメンバーにはイドリブで瓦礫の下から子供を救出した民間防衛隊員Mohammed Abu Kifaがいる 。2017年8月12日に明らかな暗殺により彼が25歳で死亡したのを受けてBBCラジオ4の『Last Word』でkifahの人生が賛美された。
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