広域電鉄東海線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 07:51 UTC 版)
「釜山都市鉄道」も参照 東海南部線釜田 - 太和江間65.7kmを首都圏電鉄のように広域電鉄化する事業である。首都圏以外では初の広域電鉄となり、当初は首都圏同様「大都市圏広域交通管理に関する特別法」(略称:大広法)によって整備されることになっていたが、蔚山広域市が財政難により負担を拒否し、全額国費による事業となった。 法的には広域電鉄ではなく一般鉄道路線であり、同時期に開業する首都圏電鉄京江線と異なり、全駅でホームドアの設置義務が適用されなかったため設置されていなかったが、2018年7月26日の鉄道安全法の法改正により設置義務が適用されることとなった。ただし、他社線やバス路線との乗継割引は適用され、都市鉄道路線の一部としての機能を果たすことになる。KORAILと釜山市の協議の結果、負担割合は首都圏の6対4ではなく、5対5になった。 既に開業している1-4号線が高頻度で運行しているため、釜山市側はそれぞれ10分、20分間隔以下での運行を要望していたが、KORAIL側は車両数と運転士確保にかかるコスト増加分の負担を市側に要求しており、開業後はピーク時15分毎、通常時30分毎に通勤型電車(381000系)が運行されることになり、同時に東海南部線も全区間が東海線に編入される。 周辺交通連携構築のため、当初釜田 - 日光間のみ2016年10月末開業予定だったが、釜山市が鉄道施設公団に11月12日開業を要請していた。結局鉄道労組のストライキの影響で、釜田 - 日光間の広域電鉄開業は無期限延期となり、12月30日に開業した。 日光 - 太和江間は2021年12月28日に広域電鉄の運行を開始した。 運賃は10kmまでが1400ウォン、10km以上が1,600ウォン(交通カード使用時は100ウォン割引)と釜山交通公社の路線と同水準となり、指定駅では乗継時の割引も適用される。2017年5月1日に100ウォン値上げされ現在の水準となった。 朝夕の出退勤時間帯は15分毎、その他は30分毎の運行になる。 また太和江 - 浦項間については、線路自体がより内陸部に移設され、新慶州駅を経由するルートへ変更されることとなった。これは既存路線の改良だけでは遺跡調査の費用負担や工期延長が懸念されたことと、新羅時代の遺跡を抱える慶州歴史地域の世界遺産登録にあたり、ユネスコが線路の郊外移設を条件としたことが理由である。
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