帯留の発生と形態の変遷とは? わかりやすく解説

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帯留の発生と形態の変遷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 14:22 UTC 版)

帯留」の記事における「帯留の発生と形態の変遷」の解説

帯留歴史は、江戸時代後期文化・文政年間1804年 - 1829年)に、始まる。 帯留という言葉初出は、1822年文政5年)。帯留は、当時、胴締や上締とも呼ばれ帯留原形帯締め原形の、その双方指し腰帯しごき帯・布を仕立てた丸ぐけ」「平ぐけ」と呼ばれる紐・真田紐組紐を結ぶものと、留め金具式のものとがあった。紐は現在の帯締めへと発展し留め金具は、現在の帯留へと発展していった。 現在の帯留へと発展していく、留め金具式の帯留は、現在の帯留とは形状異なっていた。それは、装飾性もあるが、実用性が高い、帯がほどけないようにする為の「帯の固定金具」であり、「紐を通すのではなく、紐の両端に表金具裏金具を取り付け合わせて引っ掛け構造」だった。当初は、主に男性用い女性老女用いていたが、女性にも広まっていき、男性から女性へ移行していった。 幕末1853年 - 1869年)から明治初期にかけては、芸者衆の間で流行した芸者衆は、客の男性の、刀の小柄目貫柄頭などの刀装具や、煙草入れなどを「契り証しとして」帯留作り替え用いた ものと思われる明治入ってからは「パチン留め」と呼ばれた1876年明治9年)に廃刀令がでると、不用になった刀装具を転用するという形で、帯留使用盛んになった。廃刀令失職した刀装具を加工していた職人は、帯留め職人となった以降帯留は、「一時は、帯締めには必ず帯留めをするもの、というくらい」大流行する。刀装具などを作り替えた、留め金具式(パチン式)の古い帯留が、現在も残っている。 1892年明治25年)頃から、現在のような紐に通す形式帯留現れ流行し、「パチン留め」は徐々に廃れ帯留は、実用性の高い帯の固定金具から、完全なる装身具へと変わっていった。 装飾を全く廃した実用性そのものフック式の留め金具と、装身具そのもの紐通し帯留併用されることもあったが(この場合実用性そのものフック留め金具は、後ろ隠して使われる。)、現在ではあまり見かけず、紐通し式の帯留のみ用いるのを主流とする。 現在の帯留には、主流の紐を通す形式の他に、帯締めの上から金具押さえクリップ式・開閉式の帯留があり、紐通し式に比べて、厚みのある紐に使え帯締め締めた後にも使えるという利点がある。どちらも金具使ったあとに、金具の間に紐が通り留め金具帯留とは異なって純然たる装身具である。

※この「帯留の発生と形態の変遷」の解説は、「帯留」の解説の一部です。
「帯留の発生と形態の変遷」を含む「帯留」の記事については、「帯留」の概要を参照ください。

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