山川均と巴金の応酬とは? わかりやすく解説

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山川均と巴金の応酬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 13:53 UTC 版)

通州事件」の記事における「山川均と巴金の応酬」の解説

社会主義者山川均は、雑誌改造1937年9月号「特集: 日支事変現下日本」に「北支事変感想」の一本として「支那軍鬼畜性」という文章寄稿し、「通州事件惨状は、往年の尼港事件以上だといわれている。」「新聞は<鬼畜に均しい>という言葉用いているが、鬼畜以上という方が当たっている。同じ鬼畜でも、いま時の文化的な鬼畜なら、これほどまでの残忍性は現わさないだろうから。」「こういう鬼畜均しい残虐行為こそが、支那側の新聞では、支那軍XXXして報道され国民感情昂揚役立っているのである」、「通州事件また、ひとえに国民政府抗日教育普及し抗日意識植え付け抗日感情煽った結果であるといわれている」「支那抗日読本にも、日本人の鼻に針金通せと書いてあるわけではない。しかし、人間一皮下にかくれている鬼畜排外主義国民感情煽動すると、鼻の孔に針金通させることになる」「支那国民政府のそういう危険な政策が、通州事件直接の原因であり、同時に北支事変究極原因だと認められているのだから。」と、事件残虐性中国の反日政策批判した。 これを読んだ中国作家巴金は、9月19日に「山川均先生に」(初出不明)を書き、「混戦のさなかには一人一人生命が傷つき失われることはすべて一瞬出来事です。細かいことまで気を遣ってはいられなくなって復仇思いがかれらの心を捉えてしまったのでしょう。」「抑圧されていた民衆立ち上がって征服者抵抗する時には少数の罪もない者たちが巻き添えをくって災難遇うことも、また避けがたいことです。」「このたび死者は、ふだんからその土地権柄ずくふるまっていた人たちでしたし、しかもその大半は、ヘロイン売ったり、モルヒネ打ったり、特務工作をしたりしていた人たちなのです。」「通州事件を生みだした直接の原因は、それこそ、あなたの国の軍閥暴行なのであって抗日運動また、あなたの国の政府長年のあいだつづけて来た中国土地対す侵略行為によってうながされたものなのです。」と反論した

※この「山川均と巴金の応酬」の解説は、「通州事件」の解説の一部です。
「山川均と巴金の応酬」を含む「通州事件」の記事については、「通州事件」の概要を参照ください。

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