屈性とは? わかりやすく解説

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くっ‐せい【屈性】

読み方:くっせい

植物のある器官が、外部からの刺激に対して一定の方向屈曲する性質刺激の来る方向に向かうのを正の屈性、逆を負の屈性という。屈光性屈地性屈湿性などがある。→傾性


屈性

英訳・(英)同義/類義語:tropism

植物で、や根が光や重力などの刺激に対して一定の方向に曲がる性質
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性質をあらわす:  屈光性  屈化性  屈地性  屈性  屈湿性  屈触性  恒常性

屈性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 01:50 UTC 版)

屈性(くっせい、英語: tropism)は、生物が外部刺激に応じて成長運動や旋回運動を示す生物学現象である。普通は植物についていう[1]傾性とは異なり、屈性は刺激の方向に依存する反応である。英語名はギリシア語の「曲がること、変化すること」(英: trope)に由来する。


注釈

  1. ^ 因子としてオーキシンのほかにアブシシン酸がある[1]
  2. ^ イネ科植物の子葉鞘は側光刺激を受けオーキシンを生産する。先端で作ったものを下方へ運ぶうちに光の当たらない側に多く分布し、バランスが崩れると成長のひずみが生じて屈曲する[1]

出典

  1. ^ a b c d 勝見 1994, コトバンク.


「屈性」の続きの解説一覧

屈性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 05:52 UTC 版)

子葉鞘」の記事における「屈性」の解説

子葉鞘用いた光屈性に関する初期の実験によって、影となる側の植物細胞が光が当たる側の細胞よりも伸長するため、植物は光に向かって生長することが示唆された。1880年チャールズ・ダーウィンとその息子フランシス・ダーウィン(英語版)は、子葉鞘が光に向かって屈曲するためには、その先端が光に曝されている必要があることを明らかにした。したがって子葉鞘先端は光受容細胞含んでなければならないが、屈曲茎葉部の下部でも起こる。この時、オーキシン呼ばれる植物ホルモン暗部へと移動し生長刺激している。光屈性必要な代表的な天然オーキシンとしてはインドール酢酸 (IAA) が知られている。 子葉鞘また、強力な屈地性英語版反応示し、常に上側向かって方向修正しながら生長する屈地性反応は、光(より厳密にフィトクロム)によって制御されている。この制御方向性刺激あるいは抑制)は種間や品種間でも異なっている。

※この「屈性」の解説は、「子葉鞘」の解説の一部です。
「屈性」を含む「子葉鞘」の記事については、「子葉鞘」の概要を参照ください。

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屈性

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 12:54 UTC 版)

この単語漢字
くっ
常用漢字
せい
第五学年
音読み 音読み

名詞

(くっせい)

  1. (生物学) 生物刺激受けた際に、一定の方向屈曲ようとする性質

「屈性」の例文・使い方・用例・文例

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