家柄とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 17:15 UTC 版)
家柄とは、個々の家に対して貴賎の社会的格付けを行うための基準とされている特有の評価観念である。「家」とは本来は血縁者(一部には使用人を含める)を中心として家産を維持するために結成され、世代を超えて継承・再生産されるものであり、家の継承・再生産を最優先とする家意識の元に社会的・法的制度にまで高められたのが近代の家制度であった。 日本社会では、古来より氏姓が重視されて貴種敬重・累代永続の価値観が強く、氏姓そのもの貴賎は勿論のこと、本末・血縁上の貴賎、社会的身分や地域における歴史、更に政治力や財力も絡み合って成立した。特に君主や領主を中心に階層的な身分構造が形成され、更に身分が祖先から子孫に世襲されていた封建時代において、その氏族ないし家系の血筋の貴賎を表すために重視された。 祖先からの血筋という意味においては家系とも共通した概念であるが、今日的な家柄の概念は本来的な血筋の観念から家庭環境や職業、学力、経済力の水準をも含む広い捉えられ方をされることも多い。
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