家と家意識とは? わかりやすく解説

家と家意識

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 06:06 UTC 版)

家意識」の記事における「家と家意識」の解説

東アジア漢字文化圏ある日本、中国韓国ベトナムなどでは、それぞれ同じ「家」という漢字用いていても、国によって「家」の機能人々関係性違いがある。例えば、中国における「家」の場合同居共財という男系親族等とそれを巡る財産集まりであり、日本の「家」のように家業家名維持重視する機能を持つものではない。 「家意識」は具体的に総体としての家とその構成要素である先祖家系家名家格家業家憲家風などを尊重し家長及びその後継者である長男もしくは養子重んじて他の構成員との分の違い明確化する。更に家系継承する家長長男もしくは養子同居すること、地域職域における本家と分家結合保全し同族集団維持を図ることなどが挙げられる日本においては1947年における民法大規模改正によって家制度解体されたものの、家意識地方部高齢者中心に強く温存され、内閣審議室などの政府機関の調査1956年家族制度に関する世論調査」など)でも家制度支持法的復活求め意見示されることがあった。しかし、高度経済成長期急激な都市化核家族化はこうした意識急激に希薄化させていくことになった家父長制度父権制あるいはそれに準じる意識DV原因となっているとの研究指摘がある。現在の日本においても、選択的夫婦別姓制度認めない現在の民法下では、夫の姓を名乗っている夫婦多く、いわば妻が夫に従う形になるため、夫の中にはあたかも妻が自分所有物あるかのような潜在意識有する者がおり、妻に暴力振るう傾向を持つことを否定できず、現在の制度は、DV原因にもなっている、といった議論もある。

※この「家と家意識」の解説は、「家意識」の解説の一部です。
「家と家意識」を含む「家意識」の記事については、「家意識」の概要を参照ください。

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