安藤光造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 07:29 UTC 版)
あんどう こうぞう 安藤 光造 |
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別名義 | 安祖兄小屋次(アンソニーコヤジ) |
生年月日 | 1969年10月21日(55歳) |
出生地 | ![]() |
職業 | 映画監督、脚本家、プロデューサー、作曲家、俳優 |
ジャンル | 映画、テレビドラマ、ミュージック・ビデオ |
活動期間 | 1997年 - |
安藤 光造(あんどう こうぞう、1969年10月21日 - )は、日本の映画監督、脚本家、プロデューサー、作曲家、俳優。別名、安祖兄小屋次(アンソニーコヤジ)。
東京都世田谷区代沢にて出生。法政大学法律学部法律学科中退、カリフォルニア大学・サンタバーバラ校 ELP(University of California Santa Barbara English Language Program)卒業。
来歴
13歳の時、叔父の勧めでモトクロスを始め、16歳からロードバイクに没頭。この頃GPにレーサーのフレディ・スペンサーに憧れ、毎日首都高速道路を走っていた。第一次チーマー世代だった高校時代は渋谷に通い、アメカジを筆頭に渋谷のファッションやカルチャーに拘っていた。バブル期は「人脈こそ人生の鍵」と着想し、渋谷以外にも新宿、六本木等、都内中のディスコに通って人脈を築いていた。爆笑問題の太田光とは同校である。
19歳の時、アメリカ合衆国カリフォルニア州、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のELP(語学学校)に単独渡米し、研修で行った映画学校にて映画、映像に改めて興味を持つ。初めて見た映画は8歳の時でスター・ウォーズ第一作(1977年)007/私を愛したスパイ(1977年)だった。幼少期から、これらの映画が映画として当たり前だと感じていた事もあり、後に幾つかの独立邦画を見て愕然とし、いずれハリウッドに負けない映画制作に取り組まなければいけないと通感する。
帰国後、PanasonicCAD開発会社に就職。サラリーマン時代、同じ世田谷出身である俳優小家山晃に誘われ俳優へ転向。翌年、短期で映像のビジネスを学び、異例の早さで予てからの目標であったプロデューサーに昇進したが、業界への未熟さとバブル崩壊が重なり、後に幾度の挫折を繰り返す。
当時オリジナルビデオ時代に知り合ったスタッフに、ロケーション車輌会社、株式会社ランナーズ代表取締役、猪股啓司を紹介され、ロケバスドライバー、カーアクションと、撮影に携わる車輌の扱いと制作を始める。後に猪股から同社の代表取締役を依頼されるが、目標だった映画制作を志す。
2002年に特撮映画監督雨宮慶太原作『鉄甲機ミカヅキ』のラインプロデューサーだった片嶋一貴に「制作会社を作ろう」と声をかけられたことがきっかけで、2003年に片嶋監督、門馬直人監督と株式会社ドッグシュガーを立ち上げる[1](所属:韓英恵)。
2004年、映画『ハーケンクロイツの翼』(ダブル主演:小栗旬、山根和馬/監督:片嶋)でアソシエイトプロデューサーとして参加。『魔弾戦記リュウケンドー』(2006年)、『トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE マッハトレインをレスキューせよ!』(2008年)、『大魔神カノン』(2010年)の参加をきっかけに、番組や映画を撮り進める。
2006年、ルー大柴第二次ブレイクのきっかけとなった、新宿や渋谷のクラブでの第二次パラパラブームと呼ばれるトラパラを題材に映画『パラ族 パラパラじゃないか!』(FARM RECORDS)を手掛け、東京のクラブシーンをプロデュース。その後、脚本家、監督として都会のアンダーグランドを描いた短編映画『のりおくんとまっきーにゃ-楽しい歌舞伎町』(2016年)、日本伝統酒造りを描いた映画『酒蔵』(主演:アベラヒデノブ・2017年)、バブル後期の若者抗争や刑務所での仕打ちを描いた映画『灰色の壁-大宮ノトーリアス』(主演:奥野壮・2022年)等、幅広いジャンルの映画を公開[2]。2024年、自らの地元である下北沢を舞台とするアクションコメディムービー『シモキタブレイザー』が公開。
人物
SABU作品には度々役者やカーアクションで登場しており、レーサーの谷口信輝、織戸学、脇阪寿一、お笑いのどぶろっく、ミュージシャン、アーティストであるNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのBIGZAM、LUNA (ラッパー)、練マザファッカーDO、FISHBOY、純烈岩永洋昭 初特撮等、数々の異業種著名人を俳優として映画で起用している。
ギター、バイク、クルマ、熱帯魚等多趣味。アウトドア、乗り物好き。
自動車免許全般、FIA国内A級ライセンス、船舶免許、PADIスキューバーライセンス等を所有。
千原せいじ、マイナーリーグのVo大工原亨等と趣味でバンドを組んでいた時期がある。
俳優、大鶴義丹とバイク仲間であり、共にラリー等にエントリーしている。
監督作品
- 2006年
- 「サンモニ」
- 2007年
- 2015年
- 2016年
- 2021年
- 2024年
主なプロデュース作品
- 1997年
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- 「マモル」メインプロデューサー
- 2003年
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- 「ハーケンクロイツの翼」アソシエイトプロデューサー
- 2005年
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- 「グロヅカ」ラインプロデユーサー
- 2006年
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- 「ナイチンゲーロ」ラインプロデユーサー
- 「魔弾戦記リュウケンドー」ラインプロデユーサー
- 2007年
-
- 「スピードマスター」アソシエイトプロデューサー
- 「スペースゲーニンズ」ラインプロデユーサー
- 2008年
-
- 「トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE マッハトレインをレスキューせよ!」ラインプロデユーサー
- 2009年
-
- 「アジアの純真」ラインプロデユーサー
- 2010年
-
- 「大魔神カノン」ラインプロデユーサー
- 2011年
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- 「ガクドリ」プロデユーサー
- 「たとえば檸檬」ラインプロデユーサー
- 2016年
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- 「逢いたい」日本、北海道実景パート ラインプロデユーサー
- 2017年
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- 「ターコイズの空の下で」ラインプロデユーサー
- 2018年
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- 「MANRIKI」ラインプロデユーサー
- 「お控えなすって神宿でござる」ラインプロデユーサー
- 2019年
-
- 「すじぼり」ラインプロデユーサー
- 「MANIAC DRIVER」プロデユーサー
- 2020年
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- 「ペンション・恋は桃色」ラインプロデユーサー
- 「ATEOTD」ラインプロデユーサー
- 2021年
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- 「Soldiers〜慈しむ者達〜」ラインプロデユーサー
- 「その日、カレーライスができるまで」ラインプロデューサー
- 「Hitch×HooK」ラインプロデューサー
- 「まったり!赤胴鈴之助」ラインプロデューサー
- 2022年
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- 「スクロール」ラインプロデューサー
- 2023年
-
- 「White Flag」プロデューサー
- 2024年
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- 「カオルの葬式-Performing KAORU's Funeral」ラインプロデューサー
- 2025年
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- 「ペンション・恋は桃色season3 」ラインプロデューサー
制作協力・車両協力作品
- 1998年
-
- 「モーニング刑事。抱いてHOLD ON ME!」(監督:今関あきよし/出演:モーニング娘。、上島竜兵、住田隆他)
- 1999年
- 2000年
- 2001年
- 2002年
- 2003年
- 2004年
- 2005年
- 2008年
- 2014年
- 2016年
- 2017年
- 2018年
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- 「DANCING MARY ダンシング・マリー」(監督:SABU/出演:EXILE NAOTO(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、山田愛奈、石橋凌他)
- 「Welcome to Japan」(監督:西村喜廣/出演:藤田恵名、笹野鈴々音、鳥居みゆき)
- 「GIVER 復讐の贈与者」(テレビ東京/出演:吉沢亮、森川葵、水橋研二、夏菜、田山涼成他)
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 2022年
- 2023年
- 2024年
- 2025年
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- 「キャンドルスティック」(監督:米倉強太/出演:阿部寛、菜々緒、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS 他/国際共同製作作品)
- 「おいしい給食 炎の修学旅行」(監督:綾部真弥/出演:市原隼人、大原優乃、田澤泰粋、栄信、石黒賢、いとうまい子 他)
- 「トウキョウホリデイ」(監督:上村奈帆他/出演:ガルフ・カナーウット、瀧本美織、葉山奨之、岡本夏美他/テレビ東京)
- 「星屑の約束」(監督:酒見アキモリ/出演:山本杏、小方蒼介、福山絢水、土井きよ美、水野智則他/ショートドラマアプリDramaBox)
- 「ミッドナイト屋台〜ラ・ボンノォ〜」(出演:神山智洋、中村海人、剛力彩芽、津田寛治、石田ひかり、竹中直人他/東海テレビ)
- 「私があなたといる理由〜グアムを訪れた3組の男女の1週間〜」(監督:松本拓(テレビ東京)、鈴木菜音、角田恭弥他/出演:蓮佛美沙子、溝端淳平、中井友望、百瀬拓、勝村政信他/テレビ東京)
- 「雪子A.K.A(監督:草場尚也/山下リオ、樋口日奈、占部房子、渡辺大知、石田たくみ(カミナリ)、剛力彩芽他)」
ノミネート・受賞歴
- 「のりおくんとまっきーにゃ。楽しい歌舞伎町」
- 新宿国際映画祭2位(2016年)
- 「酒蔵」
- 全米オンライン公開NDFF特別招聘(2017年)
- 「シモキタブレイザー」
- ニューヨーク月例映画祭 グランプリ受賞(2024年)
- カナダ ゼンサメディア国際映画祭 グランプリ(2024年)
脚注
出典
- ^ 日本映画データベース
- ^ “安藤光造の監督・出演映画作品|MOVIE WALKER PRESS”. MOVIE WALKER PRESS (2024年2月16日). 2024年1月31日閲覧。
- ^ “ユーロスペース”. www.eurospace.co.jp. 2024年1月31日閲覧。
外部リンク
- 安藤光造のページへのリンク