姫小松とは? わかりやすく解説

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ひめ‐こまつ【姫小松】

読み方:ひめこまつ

ゴヨウマツの別名。

正月初子(はつね)の日に子供たち遊びに引く小さ姫松。《 新年》「花も何みねにみどりの—/也有


ヒメコマツ

別名:姫小松
【英】:Pinus pentaphylla
(マツ科)


マツの類ですが、アカマツクロマツのような二葉松ではなく五葉松です。 北海道本州北中部分布してます。変種ゴヨウマツVar. himekomatsu)が有りますが、これは本州中南部四国九州対馬、さらにウツリョウ島などに分布しております。この類は庭木されたり盆栽されたりしています。ごく普通の人にとっては木材としてよりも、その方馴染み深いのではないでしょうか立っている木を見るマツということが、すぐわかりますが、木材の方はアカマツクロマツなどとはかなり違い、ずっと軟らかい感じがします

木材
心材と辺材境界はややはっきりと見える程度で、前者淡黄赤色淡紅色です。一般には、年輪狭くまた、早材から晩材への移行緩やかなため、肌目はアカマツなどに比較するとずっと精です。気乾比重は0.36-0.45(平均値)-0.56です。狂い少ないですが、切削加工は容易です。しかし、保存性は低い部類入ります。かなり脂っぽい感じ有るのも特徴いえます

用途
軟らかで、加工性がよく、製品狂いが出にくいので、木型用材としての用途すぐれてます。また上のような性質のため指物建具建築彫刻などの用途使われます。しかし、現在では蓄積少なくなり、この類の木材にであうことがあっても、たいていは、ソ連から輸入されるチョウセンマツチョウセンゴヨウ)で、ヒメコマツを手にすることは少なでしょう


姫小松

作者早瀬一郎

収載図書平家夜話
出版社PHP研究所
刊行年月2004.10


姫小松

読み方:ヒメコマツ(himekomatsu)

ゴヨウマツ別称
マツ科常緑針葉高木園芸植物

学名 Pinus parviflora


姫小松

読み方:ヒメコマツ(himekomatsu)

正月子の日の遊びに引く小松のこと

季節 新年

分類 植物


姫小松

読み方:ヒメコマツ(himekomatsu)

初演 宝暦8.1(大坂姉川座)


姫小松

読み方
姫小松ひめこまつ

ゴヨウマツ

(姫小松 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/12 13:58 UTC 版)

ゴヨウマツ
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Pinophyta
亜門 : マツ亜門 Pinophytina
: マツ綱 Pinopsida
亜綱 : マツ亜綱 Pinidae
: マツ目 Pinales
: マツ科 Pinaceae
: マツ属 Pinus
: ゴヨウマツ P. parviflora
学名
広義: Pinus parviflora Siebold et Zucc. (1842)[2]
和名
ゴヨウマツ
英名
Japanese White Pine

ゴヨウマツ(五葉松[3]学名: Pinus parviflora)は、マツ科マツ属常緑高木である。山地に生える。

分布

日本固有種。北海道南部、本州四国九州に分布し、山地に生える[4]。基変種ゴヨウマツ/ヒメコマツ (P. p var. parviflora) は本州の東北地方南部以南、四国、九州の海抜1300-1800 m(例外的に房総丘陵では120m-350m[5])の場所に、変種キタゴヨウ P. p var. pentaphylla は本州中部以北[6]と北海道南部に分布する。これらの地域は温帯で、年間降水量は1000-3000 mmである。土壌は湿潤でポドゾルである[7]

他の植物との関係

北海道においては以下のような植物と混生する。カラマツ (Larix kaempferi)、ナナカマド (Sorbus commixta)、ハイマツ (Pinus pumia)、ダケカンバ (Betula ermanii)、ススキ (Miscanthus sinensis)、オオイタドリ (Polygonum sachalinense)、ツツジ類、ミズナラ (Quercus moncolica)、ミヤマヤナギ (Salix reinii)、ウメガサソウサルナシナワシログミ、オオイタヤメイゲツ、エビガライチゴドロノキヤマナラシなど.[8][7]

微生物との関係

他のマツ同様に根において菌類との共生関係を結び、外生菌根を形成する。本種と共生する菌類としてベニハナイグチ (Suillus pictus) が知られている。この菌は本種だけに限らずアカマツ (Pinus densiflora) やクロマツ (P. thunbergii) とも菌根を形成できる[9]

特徴

常緑針葉樹高木[3]。樹高は30 - 35メートル (m) になるが、成長は遅い[3]樹冠は円錐型だが、老齢の個体では扁平であり不規則に生長する。原産地以外に植栽されたものは樹高6 - 8 mにしか成長しない。樹皮は暗灰色や暗赤褐色で、縦に粗く裂け、老木になると裂片がうろこ状に剥がれ落ちる[3][10]。若い枝は褐色で有毛である[10]

は青みを帯びた緑色で、長さ5 - 6センチメートル (cm) の針状で、短枝に5個ずつ束になって生える[3][7]冬芽は枝先につき、これが伸びて新枝となる[10]

花期は5 - 6月[3]雌雄同株であり、一つの個体に雄蕊だけを持つ雄花雌蕊だけを持つ雌花の2種類の花をつける。雄花は緑黄褐色で大きさは7 - 10ミリメートル (mm) 、本年枝の下部に多数つき[3][10]花粉は風で運ぶ風媒花である。雌花は紅紫色から緑色で、本年枝の先につく[3]

果実は毬果松かさ)で、熟すのは2年目の10月頃である[3]。毬果は大きさが4 - 7 cmの卵型で、はじめは緑色だが熟すと茶色に変わり、苞鱗を開く[3]種子は大きさ1 cmほどで2 - 10 mm ほどの翼を持つ[7]

分類

ゴヨウマツには下記の変種、品種が記載されている[11]

  • Pinus parviflora ゴヨウマツ(広義)
    • var. parviflora ヒメコマツ。基変種。
    • var. pentaphylla キタゴヨウ 
      • var. pentaphylla f. laevis トドハダゴヨウ 品種

ヒメコマツ(姫小松)は、ゴヨウマツの高山に生じているもので、丈が低く、低地にかけて生じているゴヨウマツよりも姿形は小さい[12]

キタゴヨウ(北五葉)はヒメコマツの変種ともいわれ、本州の中部以北から[13]北海道(渡島半島、日高地方)に分布し、岩の多い急斜面や尾根に自生する[14]。高さは25メートル、幹の直径は80センチメートルに達する[14]

園芸

木材の用途は少ないが、庭木や盆栽によく植えられる[3]

栽培

日本三大五葉松に挙げられる吾妻五葉松(福島市)、那須五葉松(那須地域)、四国五葉松(四国中央市)が園芸産地として盛んである。

盆栽

本種は盆栽にするのに人気のある樹種であり[15] 、庭木としてもいくつかの種類が開発されている。同じく盆栽に用いられるアカマツクロマツなどと比べても樹齢が長く、暑さにも寒さにも強いことが特徴である。成長による変化が緩やかな点も特徴として挙げられる。

天然記念物

京都善峯寺にある五葉松は「遊龍松」として国の天然記念物に指定されている[16]

京都善峯寺の個体の樹形

自治体の木

ゴヨウマツ
五葉松
日高五葉松

脚注

  1. ^ Conifer Specialist Group 1998. Pinus parviflora. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pinus parviflora Siebold et Zucc.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年8月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 31.
  4. ^ 東北森林管理局/ヒメコマツ”. www.rinya.maff.go.jp. 2025年8月7日閲覧。
  5. ^ 2012年度日本植物分類学会大会(千葉)公開シンポジウム講演記録 「千葉県における植物の個体群保全・生態系再生の試み」房総の絶滅危惧ヒメコマツ個体群の現状と保全の試み”. J-STAGE (2014年). 2025年8月7日閲覧。
  6. ^ 東北森林管理局/ヒメコマツ”. www.rinya.maff.go.jp. 2025年6月26日閲覧。
  7. ^ a b c d Wikipedia ドイツ語版 de:Mädchen-Kiefer 10:14, 20. Okt. 2011 TP12 UTC の版
  8. ^ Shiro Tsuyuzaki: Flora on Mount Koma (英語)
  9. ^ D. Hirose, T. Shirozou, S. Tokumasu 2010. Host range and potential distribution of ectomycorrhizal basidiomycete Suilus pictus in Japan
  10. ^ a b c d 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 251
  11. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  12. ^ 辻井達一 1995, p. 20.
  13. ^ 東北森林管理局/ヒメコマツ”. www.rinya.maff.go.jp. 2025年6月26日閲覧。
  14. ^ a b 辻井達一 1995, pp. 20–21.
  15. ^ yamadori-bonsai.de
  16. ^ 遊龍松 - 国指定文化財等データベース(文化庁

文献

関連項目


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