大翻訳時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 12:43 UTC 版)
翻訳活動の中心地シチリア王国の首都パレルモ。ルッジェーロ2世によりオートヴィル朝のノルマン系シチリア王国が1130年に成立し、パレルモはその都となる。 フェデリーコ2世の宮廷でイスラム(アラビア語)やビザンツ(ギリシャ語)の文献がラテン語に翻訳された。 カスティーリャ王国(スペイン)の都市トレド。レコンキスタの進展により1085年にカスティーリャ国王アルフォンソ6世がイスラム勢力から奪還。 トレド大司教ライモンド(スペイン語版)の支援によりトレド翻訳学派(スペイン語版、英語版)(Escuela de Traductores de Toledo)と呼ばれるグループが形成され翻訳に従事。 主な翻訳者と訳書(ラテン語への翻訳(英語版))。アラビア語からクレモナのジェラルドプトレマイオス『アルマゲスト』 アリストテレス『分析論後書』『天体論』『気象論』(第一から三巻) アルキメデス『円の求蹟』 アル=フワーリズミー『代数学』 アル=キンディー『五本質論』 イブン・スィーナー『医学典範』 ヒポクラテス『箴言』 ガレノス『テグニ』など カリンティアのヘルマンエウクレイデス『原論』など バースのアデラードエウクレイデス『原論』 アル=フワーリズミー『インド数学について』『天文表』など チェスターのロバート『クルアーン』 アル=フワーリズミー『天文表』など セビリャのフアンアル=キンディー『知性論』 アル=ファルガーニー『天の運動について』 イブン・スィーナー『治癒の書』(哲学的自然的部分) アル=ガッザーリー『哲学者たちの意図』など ドミンゴ・グンディサルボアル=ファーラービー『諸学総覧』 ギリシア語からヘンリクス・アリスティップスアリストテレス『気象論』(第四巻) プラトン『メノン』『パイドン』など ヴェネツィアのジャコモアリストテレス『分析論前書』『分析論後書』『トピカ』など サレルノのエルマンノエウクレイデス『光学』『反射光学』『与件』など ピサのブルグンディオヒポクラテス『箴言』 ガレノス『テグニ』など
※この「大翻訳時代」の解説は、「12世紀ルネサンス」の解説の一部です。
「大翻訳時代」を含む「12世紀ルネサンス」の記事については、「12世紀ルネサンス」の概要を参照ください。
- 大翻訳時代のページへのリンク