大町語録
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「じゃあ、まあ、どうもご苦労様でした。乾杯!」 「それでは、大町先生、乾杯の音頭をお願いいたします!」と皆に促されて発せられる言葉。せっかち。形式はどうでもよく、さあ始めましょう!という気持ちの表れ。 「こうなったら、しょうがない」 楽しく、有意義なお酒、このまま一次会で終わらせてはいけない、と思った瞬間に発せられる言葉。このあと「かけ橋」、「夕焼け小焼け」、もしくは「丸正」などへ皆で移動した。 「ざまあみろ」「ざまーみろ」 飲みながら皆で話していて、学生が「うーむ、このおっさん、ただのおやじじゃない」という表情になった瞬間に発せられる言葉。また、それ以外にも発言の最後に頻繁に付けられる。 「アングロサクソンに負けるな」 大町はこれまでの研究の経験からか、アングロサクソンには一目をおいていた。しかし、地方国立大学に所属する君たちも、日々精進すれば必ず何事か為せるはずである。そのような思いのなか、学生を鼓舞する言葉。 「軍団を組め」 山形大学は一地方国立大学であり、そのなかでも理学部地球科学科は歴史も浅い。伝統・規模という点で、旧帝大系の地質系の教室とは比べるまでもない。しかし卒業生・修了生が志を一つにし、一致団結すれば大きなことが成し遂げられる。そのような思いを学生に話したときの決めの言葉。その視線の先には大町の大構想『山形大学地球科学科30年計画』があった。すなわち、「最初の10年で山形県、20年で東北地方、そして30年で日本全国の主要ポストを地球科学科の卒業生で抑える。そのためには、地質調査業界・官庁・教職・マスコミ・コンピューターほか、あらゆる業界に卒業生を送り込んでシンジケートを造る。」というもの。なお、『地球環境学科設立30周年記念式典』は、大町の没後21年、2008年6月28日(土)に卒業生・教員・在学生など約150名の出席のもと盛大に行われた。 「知ったこっちゃね。」 嫌いなもの・人・施策等についてコメントを求められたときの反応。または、学生がうだうだ自己弁護をはじめた時、すかさず発せられる言葉。しかし完全に突き放す感じではなく、温かみも感じられる。もしくは、不意に自分に向けて賛辞が寄せられたときに照れて。 「おまえら、何処へ行っても根っこは地球科で繋がってんだからな、ざまーみろ」 出身大学はどうやっても消せないものの意。人も羨む大企業に就職した卒業生、もしくは旧帝大系の大学院に進学した卒業生のなかに、山大の地球科出身であることを負い目に感じている者がいる、という噂を耳にして。 「官僚みたいなことを言うな!」 年も若いのに、官僚答弁的な発言をする学生に対して。 「そのことは、オレに任せておけ。ハイ、それで終わり!」 学生からの苦情を聞いて。 「俺は帰るぞ。おかあちゃんが恋しいから。」 さすがに、もうこいつら(学生)とは付き合ってられない。帰る! というときの一言。
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