大浜火力発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 21:10 UTC 版)
「中部電力 (1930-1937)」の記事における「大浜火力発電所」の解説
岡崎電灯2番目の火力発電所は大浜火力発電所である。岡崎火力発電所完成後も続く電力不足対策として1922年春に着工され、翌1923年(大正12年)12月に4,000kW分の設備が完成、次いで1927年(昭和2年)5月には6,000kW分の設備も完成(19日より運転開始)し、出力10,000kWの発電所として竣工した。 発電設備はハイネ製ボイラー4缶・バブコック・アンド・ウィルコックス (B&W) 製ボイラー3缶、エッシャーウイス製ツェリー式蒸気タービン2台、シーメンス製5,000kVA発電機・7,500kVA発電機各1台からなる。燃料は石炭(粉炭)。完成後の1930年(昭和5年)12月に、周波数を50ヘルツから60ヘルツに変更する工事が施工された。これは社内標準周波数の60ヘルツ転換に伴うものであるが、大浜火力発電所では建設時から将来の60ヘルツ転換を見越してあらかじめ60ヘルツ化の準備がなされていた。 岡崎電灯末期、1929年度には年間2,941時間の運転があり、計10,237,300キロワット時 (kWh) を発電した。これは水力発電量の4分の1、総発受電量の11パーセントにあたる。1935年11月の富士電力湯山発電所からの受電開始に伴い大浜火力発電所では常時出力の設定がなくなるが、翌1936年度も年間2,458時間運転され16,905,600kWhを発電した。
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