大型優秀船建造助成施設とは? わかりやすく解説

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優秀船舶建造助成施設

(大型優秀船建造助成施設 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/23 09:44 UTC 版)

優秀船舶建造助成施設(ゆうしゅうせんぱくけんぞうじょせいしせつ)は、日本政府が1937年(昭和12年)から実施した高性能商船の建造費用について補助金を交付する造船振興政策である。国際情勢の悪化に対応し、有事の徴用に適した高性能商船の増強を図る軍事目的が重視された。助成対象船は予定通り太平洋戦争において特設艦船などとして戦力化された。


注釈

  1. ^ ただし、日本郵船は近海郵船の名義でも1隻割り当てられている[8]
  2. ^ 第1種船の中止船は日本郵船の予定船名「阿波丸」で、代わりに予定船名「安芸丸」が「阿波丸」へ、予定船名「三島丸」が「安芸丸」へそれぞれ船名差し替えされて竣工している[10]。第2種船の中止船は北日本汽船の発注分で、船種は米田(1978年)・岩重(2011年)によれば貨物船[8][10]、日本造船学会(1977年)によればタンカーである[11]

出典

  1. ^ 米田(1978年)、271頁。
  2. ^ a b 米田(1978年)、272頁。
  3. ^ 米田(1978年)、273-274頁。
  4. ^ 日本造船学会(1977年)、314頁。
  5. ^ 米田(1978年)、276-277頁。
  6. ^ a b 岩重(2011年)、28頁。
  7. ^ 参謀本部 「優秀船特別施設ニ関スル件」『昭和十二年 密大日記』第6冊、アジア歴史資料センター(JACAR) Ref.C01004327000
  8. ^ a b 米田(1978年)、278頁。
  9. ^ a b c 米田(1978年)、279頁。
  10. ^ a b 岩重(2011年)、29頁。
  11. ^ 日本造船学会(1977年)、316頁。
  12. ^ a b 井上洋一郎『日本近代造船業の展開』(ミネルヴァ書房、1990年) ISBN 4-623-02027-4 第七章 造船不況とその克服 二 船舶改善助成施設 189頁


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大型優秀船建造助成施設

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優秀船舶建造助成施設」の記事における「大型優秀船建造助成施設」の解説

大型優秀船建造助成施設は、優秀船舶建造助成施設続いて予算承認され造船振興政策で、一段と大型高速化した豪華客船対象したものである。当初は同じ1937年予算での着手計画し原案では2万6千総トン以上・24ノット客船2隻の建造費用(1隻2400万円)の8割を補助する内容であったが、予算不足のため翌1938年開始ずれ込んだ助成額も、建造費用の6割相当へ減額されている。 計画段階で、有事の際は3ヶ月以内軍艦改造するという条件明確に定められていた。実質的には、中型空母改造候補ある日郵船サンフランシスコ航路用の橿原丸級貨客船橿原丸」と「出雲丸」の2隻の建造前提したものである。1940年昭和15年)に東京開催予定されていた第12回オリンピック大会外国人誘致策の一環であった日本郵船は、建造費の助成割合原案から削られたうえ運航経費採算が取れないとして建造ためらったが、政府による損失補てん内約受けてやむなく引き受けた表面政府要請でも実質海軍命令であった以上、日本郵船としては躊躇しながらも拒否はできなかった。2隻とも1939年昭和14年)に起工され、建造中の1940年10月海軍により買収飛鷹型航空母艦として竣工した

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