報道機関の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:37 UTC 版)
鹿児島市高麗町にある南日本放送(MBC、テレビ部門:TBS系、ラジオ部門:TBSラジオ系とニッポン放送・文化放送系のクロスネット)では、放送会館周辺が冠水し、ラジオ中継車(ポニー号)3台他多数の車両が水没で使用不能となった。テレビ中継車2台は日置郡伊集院町でのゴルフ大会収録のために出ていたことで、冠水を免れた。会館の建物は水害対策として約1メートル高くしてあったが、下水管等から逆流した水で局内が浸水し、居合わせたスタッフ等の必死の排水作業で主調整室を死守し、放送を継続した。この際、細川護熙首相(当時)就任の報道特番に割り込む格好で全国へ向けて被害の第一報を放送、その後21時からの全国ネットのドラマを途中で打ち切り、ローカルの災害放送に突入し、ラジオはナイター中継を打ち切り、報道特番が続いていた。その後長時間災害情報を鹿児島県民(NHK鹿児島放送局・鹿児島放送・鹿児島テレビ)に伝え続けた。 一方この水害後に地元の春苑堂書店が発行した体験記によれば、「MBCラジオは細川内閣の情報ばかりで、水害に関する情報が中々出て来なかった」との事である。この時の反省を踏まえ、鹿児島市は地元に密着したコミュニティFMの開局準備に着手し、1997年10月1日に鹿児島シティエフエム(愛称:フレンズFM)が設立された。また、同時期よりMBCが南九州・沖縄地区で初のテレビ終夜放送を開始した。現在ではすべての在鹿民放テレビ局で終夜放送を実施している。
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