地中海叢書
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1951年に刊行したイタリアの作家ジョバンニ・グァレスキの『ドン・カミロの小さな世界』が売上部数120万部に達したのを機に営業部を設立して販売促進活動を開始し、併せて外国文学や前衛文学の紹介に取り組み始めた。最初の試みは、1953年、アルベール・カミュの友人で同じアルジェリア出身の作家エマニュエル・ロブレス(フランス語版)による「地中海」叢書の創刊であった。これは「地中海的な概念を持つ友情の場所」として1936年にアルジェで「真の富(Les Vraies richesses)」書店を創設してカミュらのアルジェリアの作家を世に送り出したことで知られるエドモン・シャルロ(フランス語版) の活動を受け継ぐものであり、フランスで初めて専らマグレブ圏のフランス語作家を紹介する叢書として、アルジェリア独立戦争中も活動を継続し、ムハンマド・ディブ(1952年の処女作から1980年までの15作品をすべてスイユ社から刊行)、ムールード・フェラウン(1953年から1972年の没後出版までほとんどの作品をスイユ社から刊行)、カテブ・ヤシーン(1956年の代表作『ネジュマ』から2003年の没後出版まで主な作品8作をスイユ社から刊行) らの作品を紹介した。
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