エクリール叢書
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宗教関連書籍の出版社として出発したスイユ社は、1950年代からフランス文学、外国文学、文学理論を積極的に紹介した。「地中海」叢書のほか、ジャン・ケロールが1956年に『エクリール(書く)』誌および「エクリール」叢書を創刊し、1966年まで編集長を務めた(終刊となる1969年まではクロード・デュラン(フランス語版)編集長)。「エクリール」叢書からは、この20年ほどの間に59人の作家の著書が刊行された。1950年代にスイユ社から刊行され、高い評価を得た著書に、哲学者ロラン・バルトの『零度のエクリチュール』(1953年)、フィリップ・ソレルスの小説『挑戦』(1957年) と『情事』(1958年)、フランス領マルティニーク出身の作家エドゥアール・グリッサンの『レザルド川』(1958年ルノードー賞受賞)、アンドレ・シュヴァルツ=バルト(フランス語版)の反ユダヤ主義の記録小説『最後の正しき人(Le Dernier des Justes)』(1959年) などがある。
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