国土保障副長官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 09:01 UTC 版)
「アレハンドロ・マヨルカス」の記事における「国土保障副長官」の解説
2013年6月にオバマ大統領によってアメリカ合衆国国土安全保障副長官に指名されたマヨルカスは、上院の党派を超えた承認を得て、2014年12月20日に就任した。 国土安全保障省監察官報告書が、3件の外国人投資家ビザ申請者の審査を迅速化するためにアメリカ市民権・移民局局長としてマヨルカスが介入したことを報告した直後であったため、論争を巻き起こし、上院における承認を遅らせた。監察官報告書は、マヨルカスは法律に違反していないが、特定の人物を贔屓したことを明らかにしていた。2015年5月の下院国土安全保障委員会の証言でマヨルカスは、報告書が自らの介入と贔屓の印象を作り出したことに遺憾の意を表明した。マヨルカスは、「私は誤りを放置せず、仮に誤りあったときは正しく決定されることを確実にするために助言をした。それ以上でもそれ以下でもない。」と述べ、あくまでも自らの関与は、申請が法律に従って処理されることを確実にするという動機によるものであったと弁明した。 副長官としてマヨルカスは、2014年の西アフリカエボラ出血熱流行とアメリカ大陸におけるジカ熱の流行に対する国土安全保障省の対応を主導した。また彼はコンピュータセキュリティにも焦点を当て、コンピュータセキュリティに関するイスラエルと中国との国土安全保障省の交渉を主導した。2015年に中国政府と結ばれた画期的な合意により、知的財産権の窃盗を狙ったアメリカ企業に対する中国のサイバー攻撃が短期間ながらも減少した。マヨルカスは、キューバの雪解けによりアメリカとの国交が正常化したキューバに、オバマ政権の代表団の団長として訪れた。そこでは港湾、貨物の安全保障、アメリカとキューバとの間の旅行についてキューバ政府と交渉が行われた。 マヨルカスは、また同省の対テロ作戦とサイバー犯罪対策に関する官民パートナーシップや反ユダヤ主義との戦いにも尽力した。マヨルカスは在任中、バージニア州フェアファックスの国土安全保障省サイバー犯罪センターを大幅に拡張し、児童搾取、コンピューターハッキング、知的財産の窃盗に至るまで、様々なサイバー犯罪対策についての同省の取り組みを支援した。マヨルカスは、管理上の課題に対し、政府説明責任局が発表するリストのうちでも、国土安全保障省が「高リスクリスト」に掲載されたことに対処する取り組みにも関与した 。マヨルカスは、ジェ・ジョンソン長官とともに、オバマ政権以前からの長年の課題となっていた国土安全保障省職員の士気の低さを認め、向上させるための取り組みを推進した。
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