唯一の超大国アメリカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 07:38 UTC 版)
「現代の世界の一体化」の記事における「唯一の超大国アメリカ」の解説
詳細は「グローバル資本主義」、「湾岸戦争」、「オスロ合意」、「アメリカ同時多発テロ事件」、「アフガニスタン紛争 (2001年-)」、および「イラク戦争」を参照 1990年代以後のアメリカ経済は、多数の有力なIT企業やIT非営利組織が情報技術分野の製品・サービスの開発や、フリーソフトウエアやオープンソースなどの開発モデルの創出において、世界の中心的な役割をにない、新たな市場・雇用・ビジネスモデルを創出して、グローバル資本主義を強力に主導しているが、開発途上国の経済成長率(特に中国とインドの成長が顕著)はアメリカや先進国グループと比較して高いので、世界のGDP・貿易・投資に対するアメリカや先進国グループのシェアは減少傾向であり、IMFの統計によると2007年の世界のGDPに対するアメリカのシェアは25.5%である。 国際政治においても、1989年に就任したジョージ・H・W・ブッシュ大統領は、1991年にソ連と第一次戦略兵器削減条約、1993年にロシアと第二次戦略兵器削減条約(未履行である)、多国間の化学兵器禁止条約、気候変動枠組条約に署名 し、1990年に生じた湾岸危機の武力解決(1991年、湾岸戦争)に主導的役割を発揮した。1993年に就任したビル・クリントン大統領は1994年のイスラエルとヨルダンの平和条約の締結と国交樹立 の働きかけて実現し、京都議定書の採択を推進するなど、国際協調を推進(ただしアメリカが未加盟の条約や国際協調を無視している政策も多々有る)して、国際社会からの信頼をある程度は回復した。 2001年に就任した共和党のジョージ・W・ブッシュ大統領は、湾岸戦争勝利・ソ連崩壊後の唯一の軍事超大国の力を背景に、とくに同年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以後、同年11月アフガニスタン空爆、2003年3月イラク戦争を行い、国益擁護の強力な政治・軍事政策を推し進め、世界に君臨する姿勢を強めているが、アメリカ政府の期待するとおりに進展しているわけではなく、アメリカにも交戦相手国にもそれ以外の国にも、多種多様な問題を発生させている。
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