咬傷事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 07:03 UTC 版)
1997年11月、女性飼育員と実習生がライオンに餌やり中、傍らにいたメスのライオンに襲われ重傷を負う事故が発生した。事故後、労働安全衛生規則に違反した疑いがあるとして、同園の経営者が検察当局に書類送検されている。同園はその後、肉食動物の餌付けを担当する飼育員に対する詳細なマニュアルを制定した。 2000年12月25日午前、20代の飼育員がライオンゾーンに設置された柵を清掃中、襲ってきた14歳のメスのライオンに頭や胸を噛まれ、一時は重体となる事故が発生した。近くの病院へ運ばれた飼育員は胸部に重傷を負ったが、命に別条はないとされた。事故当日、同園は開園中だった。 2022年1月5日午前(119番の通報は午前8時半ごろ)、男性1人、女性2人のいずれも20代の飼育員がベンガルトラの「ボルタ」に頭や腕を噛まれるなどして負傷する事故が発生した。主要メディアなどの報道によると、獣舎の中にいるはずのボルタと屋外への移動用通路で鉢合わせした女性飼育員が襲われ、悲鳴をあげていたところに駆け付けた他の飼育員も次々と襲われたという。獣医師がボルタを麻酔銃で眠らせてから飼育員を救助、最初に襲われた女性飼育員はドクターヘリで、他の2人の飼育員は救急車で搬送され、そのうち女性飼育員1人が右手首を失う重傷を負った。この事故の影響で同園は当面休園することとなった。関連して1997年と2000年に発生していた咬傷事故の件が改めて報じられているが、その際にも同園は安全管理のミスがたびたび問題視されていた。ボルタは世界で約30頭しかいない「ゴールデンタビー」と称される毛色を持つ11歳のオスであり、2022年の干支は寅とあって同園の記念イベントでは来園者の人気を博していた。また、全国の動物園が参加する「推し虎グランプリ」のランキングでは事故当時1位になっていた。
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