名誉ソムリエ
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名誉ソムリエ(仏:sommelier d'honneur)とは、ワインや日本酒などの団体が定める名誉職であり、称号。主に日本ソムリエ協会が任命する。なお、同協会ではソムリエ・ドヌールを正式呼称とする[1]。類似の職名・称号に名誉唎酒師酒匠、名誉唎酒師がある(本項で解説)。
名誉ソムリエ
日本ソムリエ協会では、国内外の著名な人物に、ワインや日本酒などの飲料の楽しみ方を宣伝するとともに、協会の主旨、活動を周知することを目的に定めている。名誉ソムリエの選任要件は、ワイン等の普及やソムリエの育成に功績のあった人物、また今後飲食業界ならびに同協会の発展のために尽力する人物とされる。その趣旨から啓発的な意味合いが強く主な人物には閣僚や都道府県知事や市町村長なども多い[1]。 都道府県では2008年(平成20年)に当時の長野県知事村井仁が前任の田中康夫と同時に任命された例[2]、2016年8月に石川県知事の谷本正憲が[3]、同年9月には福井県知事の西川一誠が名誉ソムリエに就任している[4]。
名誉唎酒師酒匠・名誉唎酒師
また、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会では名誉唎酒師酒匠及び名誉唎酒師の職位を定めている。同協会によれば、「日本酒及び日本文化の普及、発展に貢献されている方の功績、業績を称え、酒造之太祖久斯之神(出雲佐香神社)より任命される酒泉酒仙の会における職位」であり、名誉唎酒師酒匠は「日本酒及び日本文化の普及、発展に資する功績、業績が顕著であると認められる有識者」に、名誉唎酒師は「日本酒及び日本文化の普及、発展に資する功績、業績が顕著であると認められる唎酒師あるいは焼酎唎酒師。」に委嘱されている[5]。任命者の中では日本酒の普及啓発を行う者も多く、実業家の高城幸司が"名誉利き酒師"の表記で書籍を刊行しているのはその例である[6]。
脚注
- ^ a b 日本ソムリエ協会ウェブサイト「ソムリエドヌール」参照。
- ^ 「村井知事に名誉ソムリエ 県原産地呼称管理制度を評価 田中前知事と同時 /長野県」『朝日新聞』2008年11月13日朝刊長野全県・2地方版30頁参照。
- ^ 「知事 名誉ソムリエ就任 協会北陸支部設立記念で=石川」『毎日新聞』2016年8月10日東京朝刊石川版29頁参照。
- ^ 「「食とワイン 連携を深めたい」知事、名誉ソムリエ就任=福井」『読売新聞』2016年9月5日大阪朝刊福井版25頁参照。
- ^ 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会ウェブサイト「名誉唎酒師酒匠/名誉唎酒師 名誉唎酒師酒匠/名誉唎酒師」参照。
- ^ 高城幸司著『名誉利き酒師・高城幸司が教える 今から始めて極める『日本酒』趣味によし、ビジネスによしー気軽に楽しむ大人のたしなみー』(クリーク・アンド・リバー社、2013年)著者略歴欄参照。
参照文献
文献資料
- 高城幸司著『名誉利き酒師・高城幸司が教える 今から始めて極める『日本酒』趣味によし、ビジネスによしー気軽に楽しむ大人のたしなみー』(クリーク・アンド・リバー社、2013年) ASIN B00EZIZ4B8
報道資料
- 『朝日新聞』2008年11月13日朝刊長野全県・2地方版
- 『毎日新聞』2016年8月10日東京朝刊
- 『読売新聞』2016年9月5日大阪朝刊福井版
インターネット資料
- 日本ソムリエ協会ウェブサイト「ソムリエドヌール」
- 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会ウェブサイト「名誉唎酒師酒匠/名誉唎酒師 名誉唎酒師酒匠/名誉唎酒師」
関連項目
名誉ソムリエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 22:51 UTC 版)
ワインと食に造詣が深く、自身のラジオ番組でも話題に上がることが多い。 自宅に大きなワインセラーを複数所有し、大きなイベントやコンサート終了後は必ずお気に入りの銘柄のワインを呑んでいる。 MBSラジオ「加藤ヒロユキ 音楽のソムリエ」という番組名はワインのソムリエのように“人”や“食事”“その瞬間に感じた思い”に合った音楽を自身も選べる人でいたい、という思いからネーミングされ、10年間、続く人気番組に。 その功績もあり、平成24年2月22日、日本ソムリエ協会から選ばれ、名誉ソムリエ(ソムリエ・ドヌール)に就任した。 この名誉ソムリエ(ソムリエ・ドヌール)とは国内外の著名人にワインの楽しみを広く伝えてもらうとともに日本ソムリエ協会の主旨、活動を広く知らしめてもらうことを目的としており、日本の現職ソムリエ以外の人で、ワインの普及につとめた人、協会に功績のあった人、および今後協会の発展に寄与されるものである。 現在までに、元首相の小泉純一郎や株式会社楽天 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史、作家の倉本聰、林真理子、女優の萬田久子などの著名人が就任している。 今後も自身の活動の一つとしてワインやワインソムリエの普及に力を注ぐと共に、自身のコンサートでもワインを楽しみながら曲を提供できるスタイルのコンサート活動を全国で展開していくことをライフワークとしている。
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