日本ワイン研究
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「山本博 (弁護士)」の記事における「日本ワイン研究」の解説
日本ワイン界の権威である大塚謙一の助言で、1994年頃に日本のワインについて調べはじめた。数年がかりで日本各地のワイナリーをめぐり、2003年に早川書房から『日本のワイン』を出版した。この書籍は日本初の本格的・網羅的な国産ワインの紹介書であり、一般のワイン愛好者にとっても未知数の存在だった日本ワインの全貌を初めて世に知らしめた。2004年の『翔べ日本のワイン 現状と展望』は生産者による自己紹介書を山本と大塚がまとめたものであり、相互の意思疎通が図られていなかった日本のワイン生産者に横のつながりをもたらした。2006年からは『日本のワイン』の各論書籍といえる『日本ワインを造る人々』シリーズ(ワイン王国)から出版し、北海道、長野県、山梨県、東日本、西日本の5冊を6年がかりで刊行した。弁護士を本業としている山本は土日以外に全国を取材することが困難であるため、「日本ワインを愛する会」事務局長の遠藤誠を中心に会員が分担して取材し、山本が編集する形式を取った。『日本のワイン』刊行時に80軒ほどだった日本のワイナリーは10年弱で200軒以上にまで増加したため、2013年には改定版である『新・日本のワイン』(早川書房)を出版した。 2004年には「日本ワインを愛する会」を発足させ、各地のワイナリーでの試飲会、各種ワイン講座の開催、日本ワイン検定(2011年設置)の実施などの活動を行っている。「日本ワインを愛する会」の名誉会長は日本ワイン研究の権威で国税庁醸造試験所所長などを務めた大塚謙一、副会長は俳優で日本ソムリエ協会名誉ソムリエの辰巳琢郎である。
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