各国の吊りスカート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 22:49 UTC 版)
ヨーロッパ諸国でも日本と同様、制服や子供服として吊りスカートが見られた。フランスではリセと呼ばれる上級のハイスクールの制服として吊りスカートが採用されていた。ドイツでは少年少女合唱団の女子制服に吊りスカートが採用されているところがあるし、また、スイスやエストニアの民族衣装には吊りスカートがある。 アメリカでは1960年代まで、飲食関係の店の制服に吊りスカートは広く用いられたほか、ファッション雑誌などにも子供からヤングミセスまでの様々な年齢層向けの吊りスカートが紹介されていた。最近では再度流行し、若者向けの新作、レトロな復刻スタイルが人気を呼んでいる。 中南米諸国では、キューバ、ジャマイカ、ニカラグア、ペルーの学校の制服に多く見られる。特にペルーでは、小学校から高校まで、公立学校も私立学校もほとんどの学校で、灰色の2本ボックスプリーツでH型の吊り紐の付いた吊りスカートが制服として採用されている。またガールスカウト(ガールガイド)の制服にも吊りスカートを採用している国もある。 アジアでは、韓国や北朝鮮、台湾、タイ、インド、ミャンマー、ベトナム、マレーシアの小学校の制服に吊りスカートが存在するが、高校の制服としてはフィリピンに何例か存在し、H型吊り紐付の吊りスカートを採用している。また、韓国の忠南外国語高等学校の制服も吊りスカートである。この他中国では、高級レストランやホテルの女性従業員の制服として、黒のタイトシルエットの吊りスカートが用いられることが多い。 アフリカ諸国では、レソト、マラウイ、マダガスカルの小学校から高等学校の制服にサロペットスカート(胸当て付きの吊りスカート)が見られる。どの国も同じようなデザインで、色もベージュ色で共通である。
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