占い・縁起
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 05:13 UTC 版)
古くは卑弥呼に始まり、祈祷(祈り)による占いは、神との交信(憑依)による予言(よげん)や予見(よけん)であり、その運命の結果に基づき政(まつりごと)が行われ祈祷するものは「お告げ」によって執政してきた歴史がある。これは平安時代には道教の陰陽五行思想と結びついた神職による陰陽師としての台頭と執政があり、江戸時代には庶民の自治がより顕著になり、その中心に寺社があったので、普請としての祭りが行われた。この祭りや神事も古代から続く亀甲占いや、年始年末の自然現象の結果や、弓矢の神事による的の当たり外れで、その年の吉凶を占い、政としての自治に反映された。 このように占いは縁起ともいい、基本的には「神が人に降りた結果の当たり外れ」で運命の啓示であると考えられた。またそれを齎すものは、巫女や神職だけでなく、祭りなどで選ばれた福男やなまはげなどの演者、力士など神の依り代になった人も縁起にかかわる巫(かんなぎ)であるといえ、勝敗や「当たり外れ」をもってその時々の占いの結果として指針とした。 この占うという「神に祈った結果の予見や予言」を簡略化したものが、神社にある「おみくじ」であり、そのほか庶民の間でも「運試し」や「ゲンを担ぐ」ための行いも縁起行為とされた。具体的には、時節による滋養強壮の目的で、長寿や薬事効果を期待して食す行為も健康祈願であり、それらのものは縁起物と呼ばれ「霊験あらたか」であると考えられ、その謂れは、仏教・密教・ヒンドゥー教などの「インド文化」を起源とするものや五節句や二十四節気など中華文明の風俗習慣を起源に持つ物も存在し、それらが日本古来の神道(古神道)と渾然一体となっているものもある。 詳細は「縁起物」を参照
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