南東ミシガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 06:12 UTC 版)
人口88万人を抱える全米第11位の大都市、デトロイトの都市圏とほぼ重なる。6郡からなる都市圏は450万人、これにフリント、アナーバー、モンローとその周辺地域を加えた9郡からなる大都市圏は540万人の人口を数え、州の総人口の半数に達する。ノースウェスト航空のハブ空港のひとつであるデトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港を玄関口に持ち、3本の州間高速道路(I-75、I-94、I-96)が交わるなど、州の交通の中心でもある。また全米屈指の名門州立大学であるミシガン大学を抱え、博物館・美術館などの文化施設も数多く抱える一方、モータウン・サウンドを生み出した、州の文化の中心となっている地域でもある。 かつては自動車産業で栄えた。しかし1960年代の公民権運動、1970年代以降の日本車の台頭などによりデトロイトは一気に斜陽へと転じた。裕福な白人はトロイなど治安の良い郊外へと移住していった(ホワイト・フライトという)。そのため都市中心部と郊外とで人口構成が大きく異なる。デトロイト市の人口の81%がアフリカン・アメリカンであるのに対し、トロイでは82%が白人、13%がマイノリティの中でも比較的裕福なアジア人である。また、中心部に貧賤な層が取り残されたため、デトロイトの犯罪率は全米の大都市の中で最悪の水準であるが、その一方でトロイは「全米の安全な都市」で第5位にランクされるなど、都心の荒廃と郊外化が目立つ。
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