ザ・サム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 06:12 UTC 版)
ザ・サムは南東ミシガンの北、中央ミシガンの北東の地域である。ちょうどミットの親指にあたる位置にあるためこのように呼ばれている。厳密にはヒューロン湖とサギノー湾に挟まれた半島に位置するヒューロン・サニラック・タスコーラの3郡を指すが、広義では地図中にあるようにデトロイト都市圏に含まれるジェネシー・ラピアの2郡、およびサギノー都市圏を形成するサギノー・ミッドランド・ベイの3郡を含む。広義のザ・サムの中心都市はジェネシー郡のフリントである。フリントの北にはサギノー・ミッドランド・ベイシティの三つ子都市が位置している。フリントでは2本の州間高速道路、I-75とI-69が交わる。I-75はデトロイトへ、I-69はランシングを経由してインディアナポリスへと通じている。 この地域は全体的に平坦で、土壌が肥沃であるため、農業が盛んである。かつては「世界の大豆の都」と呼ばれたキンデや「世界の甜菜の都」と呼ばれたセベウェイングのような村も抱えている。一方、ヒューロン湖岸のいくつかの町や村は観光地として賑わっている。 フリントを除いて、この地域の住民は圧倒的に白人が多い。初期にこの地域に入植してきたのはドイツ人やポーランド人が多く、現代においても、その生活様式や習慣は住民たちに受け継がれている。一方、フリントはデトロイト同様自動車産業の低迷によって白人が市外へ移住し、黒人人口率が6割に近い。
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