西ミシガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 06:12 UTC 版)
市域に約20万人、都市圏に約130万人の人口を抱えるミシガン州第2の都市グランドラピッズを中心とした地域である。狭義の西ミシガンはグランドラピッズ都市圏を構成するアレガン・ケント・マスキーゴン・オタワの4郡のみを指す。広義ではこれにカラマズーなどを含み、南はインディアナ州との州境までの6郡、北はグランドラピッズ都市圏の北に隣接する3郡を加える。 19世紀後半には製材業と家具産業が発達した。現代においても家具産業はグランドラピッズの看板産業である。また、グランドラピッズ郊外に本社を構えるアムウェイや、カラマズーの東、バトルクリークに本社を置くシリアル食品の最大手ケロッグなど、国際的に事業を展開する企業の本社もいくつかある。一方、ミシガン湖に面するマスキーゴンはミシガン湖東岸で最大の都市であり、グランドラピッズ西郊の港湾都市としての役割を果たすだけでなく、観光地としての要素も持っている。 カラマズーは中西部有数の一流リベラルアーツ・カレッジであるカラマズー大学や地域密着型の州立大学である西ミシガン大学を抱え、南東ミシガンのアナーバー、中央ミシガンのイーストランシングと並ぶ学術都市としての要素も持っている。グランドラピッズ近郊にはグランドバレー州立大学がキャンパスを構えている。 地理的にはデトロイトよりもシカゴに近いが、道路交通網はグランドラピッズとデトロイトを州間高速道路I-96が、カラマズーとデトロイトをI-94が結ぶなど、デトロイトに直結するように作られている。グランドラピッズ市内でマスケゴンへ向かうI-96本線とI-196が分岐し、I-196はカラマズーから西へ伸びるI-94と合流する。このルートにより、西ミシガン地域の州間高速道路網はシカゴとも直結している。
※この「西ミシガン」の解説は、「ロウアー半島」の解説の一部です。
「西ミシガン」を含む「ロウアー半島」の記事については、「ロウアー半島」の概要を参照ください。
- 西ミシガンのページへのリンク