動物組織の組織学分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 15:34 UTC 版)
組織には4つの基本分類がある。筋組織(英語版)、神経組織、結合組織、そして上皮組織である。組織の形態は全て、この4つの基本分類のサブタイプにあたる。例えば、血液は結合組織に分類されるが、これは血球が細胞外基質の血漿(英: the plasma)中を浮遊しているためである。 上皮組織 上皮細胞 肝臓・肺・腎臓などの臓器、腺、皮膚の表面を覆う。 血管内皮 血管やリンパ管の表面を覆う。 中皮 肋膜や心膜腔を覆う。 結合組織 / 筋組織 間葉系結合組織 臓器間を埋める細胞のことで、脂肪細胞、筋肉、骨、軟骨、腱を含む。 血球 赤血球や白血球など。リンパ節や脾臓で見つかるものも含む。 神経組織 神経細胞 神経系の指令細胞。 これらに分類されない特殊細胞 生殖細胞 男性の精子、女性の卵子。 胎盤 真性哺乳類の妊娠中に特異的な臓器。母胎と胎児を繋ぎ、ホルモンを供給する。子宮と栄養胞静脈が並んでいることを利用し、微粒子ではない溶解質で、骨由来の物質の選択的交換を行う。 幹細胞 異なる種類の細胞に分化できる細胞。 植物や菌類、微生物も組織学的に研究されている。これらの構造は動物細胞のものと大きく異なっている。例えば植物は、動物細胞は持たない細胞壁や液胞を持つ。
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