動物群との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/15 06:17 UTC 版)
やはり神経系のよく発達した動物において学習がよく成立する。 ミミズやカタツムリでごく簡単な迷路を学習したとの例も知られているが、それらは必ずしも認められていない。タコはかなり高度な学習能力や知能を持つと考えられているが、目標に向かうのに遠回りせねばならない課題では対応能力が低いと言う。 節足動物では迷路学習の可能なものがいくつも知られる。アリやゴキブリは迷路を速やかに学習することが示されている。特にアリは、巣穴と餌の間に設置された迷路で、簡単なものであれば35回程度の試行で通り抜けることを覚えると言う。これは彼らの巣穴が迷路的であることと関係があるかもしれない。ただし、迷路の向きを巣穴側と餌側で逆さまに置くと、始めから学び直さねばならなかったと言う。 脊椎動物の場合、高等なものほど複雑な迷路を学習することができる。魚類でも迷路学習の能力はアリを上回り、遠回りにもすぐに対応できるようになる。これは彼らの記憶能力と深い関係があると考えられている。
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