劇音楽
付随音楽
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:13 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動付随音楽(ふずいおんがく)は、演劇、テレビ番組、ラジオ番組などで使用するために作られた音楽である。劇付随音楽、劇音楽、付帯音楽(ふたいおんがく)ともいう。この用語は映画にはほとんど用いられず、代わりに「映画音楽」や「劇伴音楽」が用いられる。
付随音楽は背景音楽であることが多く、行動に雰囲気を加える。また、序曲や場面が変わる間に演奏される音楽など、観衆・視聴者の関心を向けさせる楽曲も含まれる。演劇においては音楽家が舞台上で演奏することを求められるものもある。
付随音楽の使用は少なくともギリシア戯曲までさかのぼる。多くのクラシック音楽の作曲家が様々な演劇のために付随音楽を作曲している。有名な例としてはベートーヴェンの『エグモント』、メンデルスゾーンの『夏の夜の夢』、グリーグの『ペール・ギュント』がある。劇とは関係なくこれらの音楽の一部だけを演奏会で採り上げることも多い。
付随音楽のみを全曲演奏するのは有名なものでも稀であり、作曲者自身や、時には他の作曲家や指揮者などが、主要曲を抜粋し、しばしば楽曲構成や楽器編成を変更(独唱や合唱、特殊な楽器を省くなど)して、演奏会用の組曲を編むことが多い。
主な作曲者と主要作品
- モーツァルト - 『エジプトの王ターモス』
- ベートーヴェン - 『エグモント』、『アテネの廃墟』、『コリオラン』
- ロッシーニ - 『エジプトの王ターモス』
- シューベルト - 『魔法の竪琴』、『キプロスの女王ロザムンデ』
- メンデルスゾーン - 『夏の夜の夢』、『アタリー』、『頑固な王子』
- シューマン - 『マンフレッド』
- サン=サーンス - 『誓い』、『パリザティス』
- ビゼー - 『アルルの女』
- チャイコフスキー - 『雪娘』、『大混乱』、『地方長官』、『ハムレット』、『ロメオとジュリエット』
- グリーグ - 『ペール・ギュント』、『十字軍の王シーグル』
- フォーレ - 『ペレアスとメリザンド』
- ドビュッシー - 『リア王』
- R・シュトラウス - 『町人貴族』
- ニールセン - 『アラディン』
- グラズノフ - 『ユダヤの王』
- シベリウス - 『ペレアスとメリザンド』、『クリスティアン2世』、『ベルシャザールの饗宴』、『クオレマ』、『テンペスト』
- サティ - 『ソクラテス』、『星の王子』
- ヴォーン・ウィリアムズ - 『すずめばち』
- プロコフィエフ - 『ハムレット』、『エジプトの夏』
- ショスタコーヴィチ - 『南京虫』、『ハムレット』
- ブリテン - 『F6登攀』、『双頭の鷲』
関連項目
劇音楽
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「オトマール・シェック」の記事における「劇音楽」の解説
若書きの習作で、カール・マイ原作の歌劇《ジルバー湖の財宝》Der Schatz im Silbersee が近年[いつ?]に発見された。その音源は2005年に、カール・マイ協会の年鑑の附録品としてCD化された。 ゲーテのジングシュピールによる歌曲《エルヴィンとエルミーレ》(1916年) コリブランドスのドン・ラヌード Don Ranudo de Colibrados(初演:1919年4月16日・チューリッヒ) フェルッチョ・ブゾーニの舞台とパントマイムによる小シャウシュピール《壁画》Das Wandbild 作品28(1918年)[Eine Szene und eine Pantomime von Ferruccio Busoni – Ort des Schauspiels: Ein Antiquitätenladen an der Rue St. Honoré; Ort und Zeit der Pantomime: Die Geisterwelt der Chinesen] 3幕の歌劇《ウェヌス》Venus 作品32(プロスペル・メリメ原作、アルミン・リューエガー台本、初演:1922年5月10日・チューリヒ) 1幕の歌劇《ペンテジレーア》Penthesilea 作品39 (初演:1927年1月8日・ドレスデン国立歌劇場、再演:1999年・ルツェルン音楽祭) 漁師とその妻 Vom Fischer und syner Fru(初演:1930年10月3日・ドレスデン国立歌劇場) 4幕6場の歌劇《マッシミッラ・ドーニ》Massimilla Doni 作品50(原作:オノレ・ド・バルザックの同名の小説。台本:アルミン・リューエガー。初演:1937年5月2日ドレスデン国立歌劇場) 4幕の歌劇《デューランデ城》Das Schloss Dürande 作品53(原作:アイヒェンドルフの小説。台本:ヘルマン・ブルテ。初演:1943年4月1日・ベルリン国立歌劇場)。
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