アイヒェンドルフとは? わかりやすく解説

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アイヒェンドルフ【Joseph Freiherr von Eichendorff】

読み方:あいひぇんどるふ

[1788〜1857]ドイツ詩人・小説家後期ロマン派属し、素朴平明な叙情詩多作小説愉しい放浪児」など。


アイヒェンドルフ

名前 Eichendorff

ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ

(アイヒェンドルフ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/28 03:43 UTC 版)

ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ
Joseph von Eichendorff
誕生 Joseph Karl Benedikt Freiherr von Eichendorff
1788年3月10日
プロイセン王国オーバーシュレージエンラティボール近郊ルボヴィッツ城
死没 (1857-11-26) 1857年11月26日(69歳没)
プロイセン王国、オペルン県ナイセ
職業 小説家詩人
ジャンル 教養小説
ファンタジー
文学活動 ドイツ・ロマン派
代表作 『予感と現在』1815年
『愉しき放浪児』1826年
『詩人とその仲間』1833年
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ヨーゼフ・カール・ベネディクト・フォン・アイヒェンドルフ男爵ドイツ語: Joseph Karl Benedikt Freiherr von Eichendorff, 1788年3月10日 - 1857年11月26日)は、ドイツ小説家詩人ラティボール(現ポーランド領)近郊ルボヴィッツ城ドイツ語版生まれ。後期ロマン主義に属する詩人。代表作は、ナポレオン戦争下に書いた『予感と現在』などである。貴族としての爵位は男爵(Freiherr)。

生涯

アイヒェンドルフ記念碑, プルドニク

アイヒェンドルフは1788年にカトリック貴族の両親の元に生まれ、少年期は城の周りの自然に深い愛情を注いで過ごした。父親のアドルフはプロイセン王国の役人だった。13歳になるとギムナジウムに入学、17歳のときハレ大学法学を学び、19歳になるとハイデルベルク大学哲学を専攻。その頃、同い年に哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーなどがいた。20歳をすぎ大学を卒業すると、彼は大学時代に興味を持った文学についてさらに知識を深めるためウィーンパリへ放浪の旅に出かけ、ハインリヒ・フォン・クライストシュレーゲルなどと知り合った。

25歳から27歳(1813年 - 1815年)にかけて、ナポレオン戦争下で軍役につきながら執筆した長編『予感と現在』を発表、ルイーゼ夫人と結婚するなどした。

晩年は文学史や詩の研究などに尽力し「ドイツ詩文学史」などを著したが、1855年ルイーゼ夫人が病死、それからすぐに彼も病気にかかり逝去した。

作風

「予感と現在」はゲーテの『ヴィルヘルム・マイスター』と並ぶ教養小説と言われることもあるが、アイヒェンドルフの作品群はゲーテほど明確に教養小説の要素を含んでいないため、素朴な幻想小説、ファンタジー小説として扱われることもある。

作品

  • 1808 – Die Zauberei im Herbst
  • 1808–1810 – Oberschlesische Märchen und Sagen
  • 1815 – Ahnung und Gegenwart (予感と現在)
『フリードリヒの遍歴』の名で集英社・世界文学全集9に収録。
  • 1819 – Das Marmorbild (大理石像)
  • 1826 – Aus dem Leben eines Taugenichts (のらくら者の日記)
『愉しき放浪児』関泰祐/訳 岩波文庫 1952 ISBN 978-4003245620
1991年にリクエスト復刊している。
  • 1833 – Dichter und ihre Gesellen
『詩人とその仲間』吉田国臣/訳 沖積舎 2007/3 ISBN 978-4806030010
  • 1833 – Viel Lärmen um nichts
  • 1834 (もしくは1838) – Auch ich war in Arkadien
  • 1835 – Die Meerfahrt
  • 1837 - Gedichte (詩集)
  • 1837 – Das Schloß Dürande
  • 1841 – Kleinere Novellen 短編集(以下3編)
    • Schloß Dürande (デュランデ城)
    • Die Entführung (誘拐)(1839年)
    • Die Glücksritter (幸福な騎士)

日本語訳・作品集

関連項目




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