劇音楽としての「カレリア」
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「カレリア (シベリウス)」の記事における「劇音楽としての「カレリア」」の解説
1893年の初演後まもなく、シベリウス自身はこの曲の譜面を廃却したが、初演を担当したヘルシンキ交響楽団の首席指揮者であったロベルト・カヤヌスが、自筆譜の一部などを保存していた。後年、フィンランドの作曲家カレヴィ・アホによって不足分の譜面が補筆され、1997年にBISレコードによって全曲が世界初録音された(CD:BIS-CD-915)。それによると、作品全体は序曲および全8幕(第7幕と8幕は続けて上演)10曲で構成され、途中2曲で声楽が導入されている(第1幕で男性民謡歌手による重唱、第4幕でバリトン独唱=組曲版の第2曲に相当)。なお、この序曲は作品10とほぼ同一であるが、劇音楽の方が概してテンポ指定が速いなど、若干の違いがある。
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