初期の連合軍とドイツ軍の動き――ロードス島の陥落とは? わかりやすく解説

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初期の連合軍とドイツ軍の動き――ロードス島の陥落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 16:46 UTC 版)

ドデカネス諸島戦役」の記事における「初期の連合軍とドイツ軍の動き――ロードス島の陥落」の解説

イタリアの降伏および連合軍との休戦知らされると、ドデカネス諸島駐留イタリア軍兵士大半は、連合軍と共に戦うかイタリア本国へ戻ることを望んだ。しかし、主にギリシア本土展開していたドイツ軍イタリアの降伏予期しており、多数島々占領するためにアレクサンダー・レーア上級大将 (Alexander Löhr) 指揮下のE軍集団部隊急行させた。 ドデカネス諸島において最も有力な部隊は、ウルリッヒ・クレーマン(英語版中将Ulrich Kleemann) 指揮下の突撃師団ロードス」 (Sturm-Division Rhodos) の7,500であった。同師団1943年夏、ロードス島において編成されたが、同島はドデカネス諸島行政の中心であると同時に、3ヵ所の軍用飛行場擁しており、連合国ドイツどちらにとっても主要な軍事目標であった9月8日カステロリゾ島イタリア軍守備隊イギリス軍分遣隊降伏し数日のうちに連合軍の艦艇によって増援送りこまれた。翌9日ジェリコー卿(英語版) (George Jellicoe) を長とするイギリス使節団が、イタリア指揮官イニーゴ・カンピオーニ (Inigo Campioni) に対して連合国側に加わるよう説得するために、落下傘ロードス島降下した。しかし、ドイツ軍はすばやい行動によって先手取った同日イタリア側の決定待たずに、クレーマンは40,000からなるイタリア軍対し攻撃開始し11日までに降伏追い込んだ。 この失敗にもかかわらずイギリスは他の島、特にコス島サモス島レロス島の3島の攻略推し進めた。それらの島々拠点に、イギリスイタリア協力得て最終的にロードス島対す効果的な攻撃可能になる期待していたからである。9月10日から17日の間に、イギリス軍234歩兵旅団英語版)、特殊舟艇部隊SBS, Special Boat Service)、長距離砂漠挺身隊(LRDG, Long Range Desert Group)がイギリス海軍ギリシャ海軍支援のもと海から攻撃行い、また第11パラシュート大隊英語版)やギリシャ軍特殊部隊である神聖隊英語版)がイギリス空軍南アフリカ空軍支援のもとで空から攻撃行った結果コス島カリムノス島サモス島レロス島シミ島アスティパレア島占領した。 これに対してドイツ軍もすぐに行動開始し9月19日までにカルパトス島カソス島およびイタリア占領下にあったスポラデス諸島キクラデス諸島島々占領した9月23日には、クレタ島駐留の第22歩兵師団英語版師団長フリードリッヒ=ヴィルヘルム・ミュラー中将 (Friedrich-Wilhelm Müller) に対してコス島レロス島占領命令された。

※この「初期の連合軍とドイツ軍の動き――ロードス島の陥落」の解説は、「ドデカネス諸島戦役」の解説の一部です。
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