初の総選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 16:29 UTC 版)
9月11日の第44回衆議院議員総選挙では、比例区は新党日本と比例ブロックで重複しないように全11ブロック中、東北・北陸信越・中国・九州の4ブロックのみで候補者を擁立した(しかし、国民新党側に不満はあった)。この選挙は、小泉劇場とも呼ばれ、郵政民営化に反対した議員へ次々と刺客候補を送り込んだ。特に亀井静香の広島6区には知名度抜群のライブドア社長・堀江貴文が送り込まれ、強固な地盤を誇る亀井との死闘は大きな注目を集めた。 結果としては小選挙区の当選者は2人(亀井静香、綿貫民輔)であった。一方亀井久興、津島恭一らは自民党の刺客候補に苦杯をなめた(亀井久興は比例復活)。比例区では当該比例ブロックでの自民系反郵政民営化票の受け皿となり、2人が当選し、計4議席を獲得した。この選挙で国民新党からは唯一初当選した糸川正晃は綿貫チルドレンとも呼ばれた。 総選挙後は、衆参両院で新党日本と統一会派を組む。衆議院では無所属の野呂田芳成も会派に加わり「国民新党・日本・無所属の会」を、参議院では「国民新党・新党日本の会」を結成した。だが、2006年9月、新党日本幹事長の荒井広幸参議院議員が、首相指名選挙で綿貫代表でなく旧知の仲であった自民党の安倍晋三総裁に投票したことにより、田中康夫新党日本代表に荒井の処分を求めたが断られ、新党日本との統一会派を解消した。 新党日本に対して、綿貫は「最初は国民新党と兄弟みたいな形でスタートしたかったが、途中から手法が変わったので、私たちは絶縁しました。だから今は一切、関係ありません。党首討論で田中代表が来ても、あいさつもしません。知らん顔してます。」「ライバルというより敵(かたき)」と辛辣に批判した。
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