分派闘争とは? わかりやすく解説

分派闘争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 06:10 UTC 版)

恐怖政治」の記事における「分派闘争」の解説

ジャコバン派内では、マクシミリアン・ロベスピエールもしくはサン・ジュストジョルジュ・クートン加えた三頭政治家」へのジョルジュ・ジャック・ダントン派(寛容派)とジャック・ルネ・エベール派の戦いという形で分派闘争が起きる。 1794年1月8日ロベスピエールは、ジャコバン・クラブで、両派を激しく非難する演説行なう矛先はまずダントン派に向けられた。インド会社の解散に伴う清算における横領発覚しインド会社事件)、1794年1月13日詩人ファーブル・デグランティーヌが逮捕され外国人から収賄している議員の名前を暴露した。これにより議員銀行家投機家逮捕された。 2月ロベスピエールは「民衆革命政府原動力徳と恐怖である。徳なき恐怖は有害であり、恐怖なき徳は無力である」という有名な演説行い革命政府擁護する2月末から3月初めサン・ジュストが、反革命派の土地没収し貧困者に無償配分するヴァントーズ法を提案する。これには民衆運動味方につける狙いがあった。 エベール派は民衆に対して公安委員会反対して革命的運動をとるよう呼びかけた。3月13日国民公会サン・ジュストが「悪徳に対して戦え」と叫んだことから、エベール派の指導者逮捕された。3月23日エベールロンサンアントワーヌ=フランソワ・モモロ、ジャン=バプティスト・クローツなどの過激派は、外国人通謀し、市民腐敗させる計画練っていたとして処刑された。 その後ロベスピエール盟友ダントン排除することを決定しダントン腐敗について記したノートサン・ジュスト手渡した国民公会ダントン逮捕決定され3月30日ダントンカミーユ・デムーランと共に逮捕された。ダントン法廷熱弁をふるい検事論告押し返したが、発言停止させられ、彼が退席したまま討論続けられ4月4日死刑判決出され翌日執行された。ダントン首切り役人に「俺の首を人民見せてやれ。それだけ値打ちはある」と語った断頭台ダントン派の処刑血の海となり、首切り役人死刑執行人)は、言われ通りダントンの首を高々差し上げて群集示した

※この「分派闘争」の解説は、「恐怖政治」の解説の一部です。
「分派闘争」を含む「恐怖政治」の記事については、「恐怖政治」の概要を参照ください。

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