出雲クィーン【イズモクィーン】(果樹)
登録番号 | 第4123号 | |
登録年月日 | 1994年 11月 22日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | 出雲クィーン よみ:イズモクィーン | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2004年 11月 23日 | |
品種登録者の名称 | 島根県 | |
品種登録者の住所 | 島根県松江市殿町1番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 高橋国昭 山本孝司 今岡昭 安田雄治 宮川煦 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「マスカット・ベーリーA」に「ブロンクス・シードレス」を交配選 抜して得られたもので,果房は極大,果粒が赤褐色,短楕円で大粒の,育成地(島根 県出雲市)において8月下旬に成熟する中生種である。 樹の拡がり及び樹勢は中である。熟梢の太さは中,色は暗褐,綿毛の密度は中,節 間横断面の形は円,巻きひげの着生は3以上である。花穂の着生数は多である。成葉 葉身の形は五角形,裂片数は5片,葉縁鋸歯の形は両側円形,葉柄裂刻の一般的な形 は重なる,上裂刻の形は開く,深さは深,成葉の大きさは中,上面の色は緑,下面の 色は黄緑,葉柄の色は淡紅,成葉の下面の葉脈間の綿毛の密度は中,主脈上の綿毛の 密度はやや粗,葉柄の綿毛の密度は粗,中肋に対する葉柄の長さの比及び葉柄の太さ は中である。穂梗の長さは短,色は淡緑,果房の形は有岐円錐,大きさは極大,着粒 の密度は中である。果梗の太さはやや太,色は黄緑である。果粒の形は短楕円,大き さは大,果皮の色は赤褐,果粉の多少は中,厚さはやや厚,果皮と果肉の分離性はや や易,果肉の色は不着色,肉質は中間,甘味は高,酸味は中,渋味は無,香気はその 他,果汁の多少は多である。種子の数は中,形は長,大きさは大である。発芽期は中, 開花期は晩,成熟期は中,育成地においては8月下旬,果実の着色の難易は中間,花 振いの多少は中,無核果粒の混入は少,裂果の多少はやや少,果梗と果粒の分離はや や易,果実の日持ちはやや短である。 「マスカット・ベーリーA」と比較して,葉縁鋸歯の形が両側円形であること,成 葉上裂刻の深さが深いこと,穂梗の色が淡緑であること,果梗の色が黄緑であること, 果皮の色が赤褐であること等で,「ブロンクス・シードレス」と比較して,有核であ ること,果粒が大きいこと等で,「天秀」と比較して,中肋に対する葉柄の長さの比 が長いこと,肉質が中間であること,香気がその他であること等で,「ネオマート」 と比較して,着粒の密度が粗いこと,果皮と果肉の分離性が易しいこと等で区別性が 認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和48年に島根県農業試験場(出雲市)において「マスカット・ベー リーA」に「ブロンクス・シードレス」を交配して得られた実生の中から58年に食味 がすぐれ,豊産性の個体を選抜したもので,以後苗木を育成して特性を調査し,安定 性を確認して,育成を完了したものである。 |
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