内容の普遍性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:18 UTC 版)
「この世界の片隅に (映画)」の記事における「内容の普遍性」の解説
本作は、産経デジタルが運営するオピニオンサイト『iRONNA』で「この作品の魅力をとことん語り尽くす」として取り上げられる一方、しんぶん赤旗で「主人公「すず」の健気さが胸に迫る作品」として取り上げられるなど、政治的スタンスを異にする各メディアから好意的に取り上げられた。日本国外では、上述したように、米国映画批評サイトRotten Tomatoesで肯定的評価の認証を受けるとともに、中国メディアから「結局のところ、罪と罰や善と悪についての歴史的結論はこの映画が語りたいことではなく、この映画の物語にあるのは政治化された視点ではなく完全に市民の視点である。歴史の節目に道徳上の判断を下すのではなく、普通の人々の情感と悲劇を真に表現するものである」と受けとめられた。また本作は、浄土真宗本願寺派の広島市連絡協議会が開催したイベントでトークショーのテーマとして取り上げられ、「われわれの存在がはかない分、いとおしさを感じさせられた」と評される一方で、SIGNIS JAPAN(カトリック・メディア協議会)から日本カトリック映画賞を受賞し、「映画を観たとき、今という時間や生活、そして一人ひとりを大切にしなければと思いました。一人ひとりのうちに秘められた尊さをもっと大切にしたい」と評されるなど、宗教観を異にする各宗教団体から好意的に評価された。なお、監督の片渕は、米国公開に際して「この映画は政治的には中立的で、国籍や思想に関係なく見てもらえると思う」と述べている。
※この「内容の普遍性」の解説は、「この世界の片隅に (映画)」の解説の一部です。
「内容の普遍性」を含む「この世界の片隅に (映画)」の記事については、「この世界の片隅に (映画)」の概要を参照ください。
- 内容の普遍性のページへのリンク