共産主義と全体主義とは? わかりやすく解説

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共産主義と全体主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 14:57 UTC 版)

全体主義」の記事における「共産主義と全体主義」の解説

マルクス主義批判」を参照 共産主義マルクス主義、特にソビエト連邦一党独裁体制について「全体主義」とする見解がある。 哲学者カール・ポパーは『開かれた社会とその敵』でマルクス主義全体主義一種であると批判した哲学者ハンナ・アーレント1951年著書全体主義の起源」で、ファシズム国家社会主義を「全体主義」としたが、いずれも共産主義影響受けているものだと記したフランクフルト学派出身フランツ・ボルケナウ著書全体主義という敵」で、ファシズム共産主義実質的な同一性記しロシアは「赤いファシズム」、ナチス・ドイツは「褐色ボルシェヴィズム」と呼んだフリードリヒ・ハイエク右翼左翼一見正反対に見え政治思想も実は同じ全体主義であるとした。 欧州評議会議員会議2006年1月25日1481決議において、「20世紀席巻し、現在でも依然としていくつかの国で権力握っている全体主義的な共産主義政権(The totalitarian communist regimes)は、例外なく大規模な人権侵害行なってきた。そこには、強制収容所人為的な飢饉拷問奴隷労働およびその他の組織的暴力などによる個人および集団殺害また、民族的または宗教的迫害良心思想表明する言論の自由表現の自由への侵害報道の自由侵害政治的多元主義欠如などが含まれる。」「全体主義的共産主義体制における犯罪は、階級闘争理論プロレタリア独裁原則の名の下に正当化されてきた。共産主義の敵として排除され膨大な数の犠牲者自国であった。」「これらの犯罪は、ナチズム犯罪のように、国際社会によっていまだ裁かれていないその結果共産主義政権犯罪対す諸国民の認識は非常に乏しく一部の国では、共産党合法政党であり、活動的な場合もある。」「欧州評議会は、共産主義体制犯罪強く非難するとともに共産主義体制犠牲者苦しみ同情し理解することは倫理的な責務であると考える。」と決議した

※この「共産主義と全体主義」の解説は、「全体主義」の解説の一部です。
「共産主義と全体主義」を含む「全体主義」の記事については、「全体主義」の概要を参照ください。

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