公衆衛生薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 01:02 UTC 版)
「一般用医薬品の種類と有効成分」の記事における「公衆衛生薬」の解説
消毒薬 人体に使えるもの クレゾール石鹸液 必ず薄めて使用するよう指導されている。 エタノール 局方のエタノールおよび無水エタノールは必ず水で薄めて使用するよう指導されている。創傷面に対しては、第三類医薬品の局方消毒用エタノール(イソプロパノールを含有しない76~84%製剤)のみに適用がある。いずれの製剤も局所刺激作用があるため、ガーゼ・脱脂綿を液に浸しての創や皮膚への貼付は禁忌となっている。 イソプロパノール 損傷皮膚や粘膜への使用や、内服は禁忌である。 クロルヘキシジン 塩化ベンザルコニウム 10%製剤は必ず薄めて使用するよう指導されている。 次亜塩素酸ナトリウム 一般用医薬品では、人体への使用は手指・皮膚の消毒の目的でのみ許可されており、かつ、ミルトン【第2類医薬品】にのみ適用がある。 ポビドンヨード ソフトコンタクトレンズの消毒の目的では、中和剤としてチオ硫酸ナトリウムまたはビタミンCとの組み合わせで用いられる。 過酸化水素 ソフトコンタクトレンズの消毒の目的では、中和剤としてカタラーゼまたは白金との組み合わせで用いられる。 人体に使えないもの 次亜塩素酸カルシウム ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム トリクロルイソシアヌル酸ナトリウム ホルマリン 硫酸オキシキノリン 電話消毒薬としてのみ許可されている。 塩酸ポリヘキサニド ソフトコンタクトレンズの消毒の目的でのみ許可されている。本剤を有効成分とするソフトコンタクトレンズ消毒剤は、全て消毒前に同剤にてこすり洗いが必要である。 殺虫剤・忌避剤 殺虫剤の一覧も参照 有機リン系 ジクロルボス 樹脂蒸散剤は人が長時間留まらない場所でのみ使用が許可されている。 フェニトロチオン ダイアジノン フェンチオン ピリダフェンチオン クロルピリホスメチル ピレスロイド系 ペルメトリン フェノトリン 殺虫剤成分で唯一、人体に用いることができ、しらみ駆除薬に用いられる。 シフェノトリン フタルスリン カーバメイト系 プロポクスル オキサジアゾール系 メトキサジアゾン 有機塩素系 有機塩素系は毒性が強い(DDTなどが知られる)ため、市販薬に用いられるのは以下の成分のみで用途も限られている。オルトジクロロベンゼン ウジ、ボウフラ防除の目的でのみ許可されている。 昆虫成長阻害成分 メトプレン ピリプロキシフェン 殺虫補助成分 チオシアノ酢酸イソボルニル 殺ダニ剤 安息香酸ベンジル 忌避剤 ディート 10%以下の製剤は防除用医薬部外品扱いである。ツツガムシの忌避は第二類医薬品扱いの12%製剤及び30%製剤にのみ適用がある。
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