全国アマチュア将棋レーティング選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:23 UTC 版)
「将棋のアマチュア棋戦」の記事における「全国アマチュア将棋レーティング選手権」の解説
日本アマチュア将棋連盟主催の大会で、同連盟事務局のある三重県四日市市で開かれる。通称、全国「R」選手権。全国大会だが、優勝しても三段リーグ編入試験受験資格は得られない。 招待選手30人(先着順で、同連盟公認レーティング2050点以上の希望者。別途エントリー料が必要)、ブロック大会(北海道・東北・関東・東京・北陸・東海・関西・中国・四国・九州・沖縄の各地区で定められた有資格者)を勝ち抜いた代表選手30人、毎年本大会直前に四日市市で開かれる特別予選会を勝ち抜いたゲスト選手4人の計64人が対象。代表選手の交通費は主催者負担。スイス式トーナメント5回戦を行い、上位16人で決勝戦を実施する。ベスト16まで賞金がある。 同時にA級戦(レーティング1950点〜1601点で、2050点以上未到達者対象)、B級戦(レーティング1600点以下で、1750点未到達者対象)も行われる。かつてはC級戦があった時期もあり、ブロック大会を勝ち抜いた代表選手16人、特別予選会を勝ち抜いたゲスト選手4人の計20人が対象だった。スイス式トーナメント4回戦で各級3位まで賞金がある。公認レーティング対象で交通費などは自己負担となる。近年はこれらの級の予選をやるブロックが減っており、かつては当日飛び入り参加を認めていたものの、それでも交通費などが自己負担のため、遠方からの参加者は伸び悩んでいた。そのため、最近ではA級やB級でも招待選手の制度を採り、先着順で別途エントリー料を納付すれば予選に出なくても当日参加出来る。それでも年々高くなるエントリー料と自己負担である点がネックとなり、定員割れとなる年もあるなどしており、また遠方からの参加は少なく、どちらの級も地元および近隣の参加者で占められることが多い。 なお、日本アマチュア将棋連盟の主催であるが、同連盟の会員でなくとも参加資格さえ満たしていれば誰でも予選に出場でき、勝ち抜けば会員と同様に代表の資格を得ることが出来る。また、上記A級戦およびB級戦への当日飛び入り参加も会員であるか非会員であるかに関わらず可能である。 2015年よりB級の招待選手枠が廃止され、代わって選手権級の招待枠が40人に拡大された。2017年の第39回大会からエントリー料納付による招待選手は有資格者発表の時点での会員のみに限られることとなった。しかしエントリーと同時に入会することを条件にエントリーが認められている。 2019年より増枠され、前年の女子アマ王位戦優勝者が女流枠として招待される、前年の選手権優勝および準優勝者が招待されるなど、大幅な改革が行われた。 2020年より12月の有資格者発表までに基準点未満でも、3月末の大会までに基準点に達せばエントリーの資格を追加で得ることが出来るようになったが、新型コロナウイスルCovid-19の影響により創設以来初の中止となった。既に決定している代表者およびエントリーに依る招待選手は翌年に繰り越されることとなった。従って来年の予選大会は行われない。
※この「全国アマチュア将棋レーティング選手権」の解説は、「将棋のアマチュア棋戦」の解説の一部です。
「全国アマチュア将棋レーティング選手権」を含む「将棋のアマチュア棋戦」の記事については、「将棋のアマチュア棋戦」の概要を参照ください。
- 全国アマチュア将棋レーティング選手権のページへのリンク