先天性胆道拡張症とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 病気・健康 > 病気・けが > 病気 > 消化器病 > 先天性胆道拡張症の意味・解説 

先天性胆道拡張症

胆管肝臓作られ胆汁の通り道で,十二指腸への出口のところで膵液が通る膵管一緒になります胆汁膵液十二指腸のなかで食物混ざり合い栄養素消化・吸収助けています.先天性胆道拡張症は,言葉のとおり先天的に肝臓十二指腸との間にある胆管拡張している病気です.胆道拡張しているために,胆汁の流れ悪くなり,黄疸白っぽい便,お腹にしこり触れるといった症状おこります.こどものときに見つかることが多い病気ですが,おとなになって発見されることもあります.また男の子と女の子比べると,約4倍女の子多く東洋人に多い病気です.
先天性胆道拡張症
この病気では,多く患者さんで膵管胆管十二指腸の手前で合わさって一つの管になってしまう奇形が見つかっています.この奇形があると胆管の中で膵液胆汁混じりあうために,消化酵素胆管の壁を傷つけ腹痛発生させたりします.その程度まちまちで,なかには吐き気嘔吐くり返し自家中毒診断されているこどもさんや,軽い腹痛繰り返しているこどもたちもいます.

先天性胆道拡張症 診断は,画像検査として 超音波検査CT肝胆シンチグラフィー 等により胆道の拡張や形を調べるほか,施設によっては 内視鏡逆行性胆管膵管造影(ERCP) や 磁気共鳴胆管膵管撮影(MR-CP) を用いて胆管膵管の異常をさらに詳しく調べることをしています.血液検査肝臓膵臓の機能を見ることも必要です.
この病気放置すると,症状繰り返すだけでなく,肝障害やひどい胆管炎来したりします.さらに胆管胆嚢に癌が発生する率が高いために外科治療が必ず必要な病気です.手術では,拡張した胆管取り除き腸管利用した新し胆汁の通り道作成し膵液胆汁の流れ分けてしまう分流手術行います

手術をした後の経過一般に良好です.ただ術後5〜10年以上を経過した時に非常に少ない頻度ですが肝臓膵臓に石(肝内結石膵石)ができたり,腸と胆管とのつなぎ目狭くなったりする事が起こります調子がよくても病院での定期検診が必要です.





固有名詞の分類

このページでは「小児外科の病気」から先天性胆道拡張症を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から先天性胆道拡張症を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から先天性胆道拡張症 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「先天性胆道拡張症」の関連用語

先天性胆道拡張症のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



先天性胆道拡張症のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日本小児外科学会日本小児外科学会
Copyright© 1999-2024 Japanese Society of Pediatric Surgeons.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS