使用弾
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薬莢は、ライフル弾同様にくびれた「ボトルネック形」で、生産性はやや悪い。開発当時、ソ連国内ではドイツ製の大型自動拳銃モーゼルC96が威力の強さを買われて多数使用されており、TT-33はこれに用いられる7.62x25mm弾(.30モーゼル・ピストル弾)を7.62x25mm弾として流用した。第二次世界大戦後、この銃弾を使用する拳銃の元祖であるモーゼルC96の生産は終了し、7.62x25mm規格の拳銃弾はもっぱらトカレフ向けとして「7.62mmトカレフ弾」と呼ばれる事が多くなったが、名称が変わっただけなので.30モーゼル・ピストル弾と7.62mmトカレフ弾は兼用することができる。しかし、トカレフ弾の方が発射薬の量が多く銃身内での圧力が高いためモーゼル弾を使うように設計された銃でトカレフ弾を装填して撃つことは推奨されず、最悪の場合は銃身破裂を起こす。特に区別する場合、モーゼル弾が7.63mm、トカレフ弾が7.62mmと表記される事があるが、口径の表記に揺れがある理由ははっきりしていない。 7.62mm弾は弾頭が余り重くないので、射程距離はより大口径の銃弾に劣る。しかし、口径の割に火薬の装薬量が多いため、初速がごく高い。また、共産圏で多く出回った7.62x25mm弾薬の中には、高価な鉛が占める割合を減らす目的で鉄製の弾芯を用い、その外側にライフリング保護用の鉛、更にその外側に銅コートを施したものがあり、この構造が結果的に貫徹弾に似た効果を発揮する事があった。1980年代以降中国製トカレフが日本国内に出回り犯罪に使われた際も、ほとんどがこの鉄製弾芯であり、「トカレフは貫通力が高い」というイメージが広まり、治安当局や防弾装備品メーカーは対策強化を強いられた。 ある実験の結果として、7ヤード外から発射された9x19mm弾は1mm厚の鉄板を4枚ほど貫通できるが、トカレフ弾はそれらと同等の鉄板を6枚貫通することができた。しかもそれは西側でごく一般的な鉛製弾芯の弾薬を使った結果であり、小口径高速弾ゆえに素の貫通力もかなり高いことを物語っている。
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使用弾
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「八八式七糎野戦高射砲」の記事における「使用弾」の解説
九〇式尖鋭弾 - 八九式瞬発信管「野山加」を使用する遠距離射撃用榴弾。砲弾重量6.52kg。弾薬筒重量8.57kg。 九〇式榴弾 - 八八式瞬発信管もしくは八八式遅発信管を使用する榴弾。砲弾重量6.35kg。弾薬筒重量8.72kg。 九四式榴弾 - 八八式瞬発信管もしくは八八式遅発信管を使用する榴弾。砲弾重量6.02kg。弾薬筒重量7.74kg。九〇式榴弾に比べ威力は劣るものの製造コスト、射程、射撃精度が向上した。 九五式破甲榴弾 - 対戦車用の徹甲榴弾(AP-HE)。砲弾重量6.2kg。貫徹力は65mm/1000m。 一式徹甲弾 - 九五式破甲榴弾より新型の対戦車用の徹甲榴弾(AP-HE)。 四式徹甲弾 - 一式徹甲弾より新型の対戦車用の徹甲弾(AP)。 九〇式高射尖鋭弾 - 八九式尖鋭高射信管を使用する高射専用弾。弾薬筒重量8.96kg 九〇式照明弾 - 五年式複動信管「修」、「加」を使用する照明弾。弾薬筒重量7.11kg。
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