使用年数と車体再生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:54 UTC 版)
東急バスの車両は、首都圏の排出ガス規制の関係から、原則として新車導入後12年〜15年間使用されたのち除籍となる。2022年現在は15年使用が原則化しているが、新型コロナウイルス感染拡大による経営環境の厳しさもあり新車導入を抑制しているため15年以上使用されている個体も少なくない。 2005年度までは15年間の使用を原則とし、この間4 - 6年目に車内外再生、10年目に車体再々生と呼ばれるリニューアル工事が実施されていた。しかし、8都県市ディーゼル規制の開始等による規制強化を受け12年使用が原則化したことにより、再生時期が見直され、10年目の車体再々生に関しては、2005年度の1400番台を最後に廃止となった。なお、これらのリニューアル工事は、川崎市中原区今井上町にある東急テクノシステムで実施される。これにより、東急バスの車体は、廃車時まで非常に綺麗な状態を保っていることも特徴である。 2008年秋季以降は、従来は車内まで行っていた再生工事を簡略化し、褪色した赤帯部分の再塗装(西工車体車と痛みの激しい車両は車体腰部全体を再塗装)と、車内は座席のクリーニングなど補修程度とする、簡易的な再生工事(車体補助修繕)が中心だった時期もある。2022年現在は1400〜1600番台を中心に再生工事が行われており車体全体の再塗装と車内の傷んだ部分の補修を中心に再生工事が施されている。 2012年度以降は、新車導入から12年にも満たない車両に早めの除籍が発生していたが、近年は前述のように新型コロナウイルス感染拡大による経営環境の厳しさから新車導入を抑制しており、2022年6月現在再び15年以上の長期にわたり使用している車両が目立つ。新羽営業所にいるNI323号車(日野・ブルーリボンシティ)が車齢20年と最も長く在籍している。
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