低視聴率の背景と作品への評価・反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 01:22 UTC 版)
「家族のうた」の記事における「低視聴率の背景と作品への評価・反響」の解説
視聴率低迷の原因として、『パパはニュースキャスター』との設定の類似が指摘され「インターネット上などで不支持が広がった」とのフジテレビ関係者の分析が報じられている。フジテレビの豊田皓社長は定例会見で「主人公のキャラクター設定が、典型的なロックミュージシャンとしたが、気持ち的に優れない。キャラクターの態度や口調が、視聴者の共感を得られなかったのでは」と語った一方、打ち切りが報じられたあと視聴者からの1000件を超える応援メッセージが届いたことを明らかにした。放送評論家の松尾羊一は「ネット界でのバッシングにテレビ局が振り回されている」と指摘している。 ORIGINAL CONFIDENCEの視聴者に対するアンケート「ドラマ満足度調査」による分析では、低視聴率の原因を、原作がない作品であり、放送前の認知が低かったこととともに過去作との類似騒動がありマイナスイメージのある話題が初回放送まで続いたこと、同時期のヒット作にあるようなコミカルな“遊び”の要素が少なく、今期のヒットの条件にうまくあてはまらなかったのではないかとしている。また、ストーリー・脚本については他のドラマに比して視聴者の好みがはっきり分かれる傾向があったこと、主演のオダギリのキャスティングに関しては初回の満足度46.2%が2回目では51.2%に上がっており、キャラクターや演技に対する評価は高かったとの結果を伝えている。 フリーライターの桧山珠美は「打ち切りは視聴者への裏切り」として最後までやりとおすべきだったと批判し「謎解き(ミステリー / サスペンス)ドラマばかりの今期、この二作 は挑戦的だった。打ち切りになったら、局は『やっぱり刑事モノ』『ジャニーズ事務所のアイドルを出しておくか』となり、横並びが進む」と指摘した。同志社女子大学教授の影山貴彦は「打ち切りはドラマ制作の現場に水を差し、作り手のやる気を失わせ、視聴者にとってはテレビ離れをさらに加速させる」と危惧を示した。
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