任天堂の共同開発の破棄とは? わかりやすく解説

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任天堂の共同開発の破棄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:00 UTC 版)

PlayStation (ゲーム機)」の記事における「任天堂の共同開発の破棄」の解説

こうして1991年6月1日シカゴでのコンシューマー・エレクトロニクス・ショーにおいて、ソニープレイステーション試作機発表したが、一方で任天堂ソニーとの共同開発計画ではなくフィリップスとの提携と、CD-iでのゲーム開発発表した久夛良木5月29日時点任天堂フィリップス共同開発する件を把握しており、出井伸之とともに任天堂本社訪ねて問いただすと、任天堂言い分は「ソニーとの契約履行する」、「契約生きており、ソニーが「スーパーファミコン CD-ROMアダプタ」を発売するのは構わないが、任天堂別の規格採用する」というものであり、その後粘り強く交渉続けられたものの任天堂決定は覆らなかった。 任天堂フィリップス共同開発することにした理由として、当時関係者CD-ROMゲームソフトライセンスにあったとしている。 スーパーファミコンCD-ROMソフトはスーパーディスク名付けられ任天堂ではなくソニーライセンス有することになっていた。当時コンシューマー機のソフトはROMカセット主流であり、CD-ROM付属的な立場メディアとして認識されていたため、任天堂CD-ROM権利重視していなかった。しかし、任天堂米国法社長だった荒川實アメリカコンピューター業界でのCD-ROM躍進ぶりを目の当たりにしており、この契約のままだと任天堂ソニー従属的立場になると危機感抱き山内溥ソニーとの提携止めるように口説いたとされている。丸山同様の発言をしている。 また、当初ソニー側ハード開発のみを行うはずだった。しかし、ソニー自前のソフトで試供品実演していた。それを知った山内溥社長(当時)は激怒していたという。 ファミコンスペースワールド92会場スーパーファミコンCD-ROMアダプタ発売延期が決まると同時に32ビットCPU搭載する仕様変更発表されたがソニーだけの規格では市場広がらない判断されたことから、スーパーファミコン互換機開発中断することになり、既にゲームソフトの製作を進めていたソニー・ミュージックエンタテインメントは、マーク・フリントによる『フォルテッツァ』(5億円を投じていた)、『沈黙の艦隊』フック』などを没企画にし、15億円の損失出したとされる。 これらの騒動により、久夛良木開発陣社内での居場所無くすが、大賀典雄判断により、丸山茂雄率いソニー・ミュージックエンタテインメント(現・ソニー・ミュージックレーベルズ)のゲーム部門一時的に避難させられることになった

※この「任天堂の共同開発の破棄」の解説は、「PlayStation (ゲーム機)」の解説の一部です。
「任天堂の共同開発の破棄」を含む「PlayStation (ゲーム機)」の記事については、「PlayStation (ゲーム機)」の概要を参照ください。

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