任天堂のコメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 05:48 UTC 版)
「ポケモン同人誌事件」の記事における「任天堂のコメント」の解説
任天堂は同事件について、「キャラクターのイメージを毀損するような性的描写があることから、販売を黙認することができなかったこと」「同人誌イベントの規模が大きくなってきたことから、小さな子供を含む一般人にも目が触れる機会が多くなってきたこと」「当該の同人誌が通販で販売されており、対面販売でないだけに未成年の入手が容易であったこと」を立件の理由に挙げている。 また、警告なしの刑事告訴に踏み切った理由としては、「同人作家が以前より継続的にパロディ同人誌を出版していたこと」「同人誌サークルや作者はペンネームを使用する例が多く、仮に警告しても受け取られる確証がないこと」「問題のような本が、組織犯罪的に作られているのではないかという危機感があったこと」などがあり、それまでの海賊版商品を巡る経験から、時間のかかる警告や民事訴訟よりも刑事告発がふさわしいとの判断があったとコメントしている。 任天堂広報室長であった今西紘史は「ファンの通報でたまたまこの本を知っただけで、同人誌全般をチェックするつもりはない」と、今回の一件に見せしめ的な意図はなかったと説明した。また、広報課係長の皆川恭広は、「同人市場が拡大している背景には、営利目的で活動する印刷業者やイベント業者の存在がある」として、版権者の権利を軽視する現在の同人誌市場に疑問を呈した。
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