世界同一賃金構想とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 世界同一賃金構想の意味・解説 

世界同一賃金構想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 12:36 UTC 版)

ユニクロ」の記事における「世界同一賃金構想」の解説

2013年4月23日付け朝日新聞は、店長候補として採用した正社員すべてと役員賃金体系全世界ユニクロ統一する世界同一賃金」を導入する考えCEO柳井正明らかにしたと報じた具体的には、欧米中国など13国と地域店長候補として採用した社員すべてと役員を「グローバル総合職」として位置づけ職務内容により19段階の「グレード」を定めて賃金決めるとしている。さらに、執行役員上級部長など上位7段階役職海外採用10人を含む約50人)についてはどの国でも同じ評価なら報酬給与全世界同額とし、評価グレードが高い「スター店長」など中位7段階社員(約1000人)には各国物価水準などを反映して実質的にはどの国でも同じ生活ができる水準にするものであるという。 この制度導入について、柳井朝日新聞へのインタビューの中で「世界どこでも、やる仕事同じだったら同じ賃金にするというのが基本的な考え方海外にも優秀な人材がいる。グローバルに事業展開するのに、あまりに賃金違いすぎるのでは機能しない」と導入理由説明した上で、「日本店長パートより欧米店長のほうがよほど(賃金が)高い。日本賃下げをするのは考えていない一方で途上国賃金をいきなり欧米並みにはできない。それをどう平準化し、実質的に同じにするか、具体的な仕組み検討している」「将来は、年収1億円か100万円に分かれて中間層減っていく。仕事通じて付加価値つけられないと、低賃金で働く途上国の人の賃金フラット化するので、年収100万円のほうになっていくのは仕方がない」と持論展開した。 この「世界同一賃金構想と「年収100万円のほうになっていくのは仕方がない発言様々な物議を醸すこととなった経営コンサルタント大前研一は「給与水準の低い国では喜んで人が集まるが、逆に高い国では優秀な人材採用できなくなる」「柳井さんが目指す世界同一賃金システムは、コンセプトとしては理解できるものの、現実的にはとても実現できない絵に描いた餅”というのが、30年以上この問題格闘してきたグローバル企業内実」と批判的なコメントをしている。

※この「世界同一賃金構想」の解説は、「ユニクロ」の解説の一部です。
「世界同一賃金構想」を含む「ユニクロ」の記事については、「ユニクロ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「世界同一賃金構想」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「世界同一賃金構想」の関連用語

世界同一賃金構想のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



世界同一賃金構想のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのユニクロ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS