下がる男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:01 UTC 版)
柊が初登場したリプレイ「星を継ぐ者」のオープニングシーンにて、ゲームマスターの菊池たけしが提示したストーリーは、「直前まで半年に亘る任務に参加していたため、出席日数が足りなくなり留年する」というものだった。しかし、柊のプレイヤーである矢野俊作は柊を高校2年生と設定していたのに対し、菊池は1年生だと思い込んでいたため「もう1度1年生になる」と指示してしまう、即ち留年ではなく2年生から1年生に学年が下がるという本来ありえない事態が生じた。このミスは矢野がすぐに指摘したのだが、矢野も含めて「面白いからこのまま通そう」としてしまったため、柊は本当に1年生になり、セッション中に散々ネタにされることとなった。エンディングにて無事、本来の学年である3年生に進級している。 2度目の登場リプレイである「フレイスの炎砦」を経てレベル6になっていた柊は、3度目のリプレイ「黒き星の皇子」にて他のプレイヤーキャラクターに合わせるため、6から4へレベルが下がる事を強制された。このネタを、「星を継ぐ者」でも共演していたプレイヤーの田中天が「今度は学年じゃなくてレベルが下がるのか」と揶揄したことにより、以後柊は「下がる男」と呼ばれるようになる。この時に下がったレベルは次のリプレイ「スルトの剣」でも下がったまま引き継がれ、さらに次のリプレイ「愚者の楽園」でようやく本来のレベルに戻った。以後も「シェローティアの空砦」でレベル10に(本来は少なくとも11)、「アルディオン・ナイトメア」でレベル1に(本来は15?)下げられている。また、柊以外にも「愚者の楽園」のアンゼロットや「蒼穹のエンゲージ」のサクラ=ヴァンシュタインなど、果ては別のゲームである「アリアンロッド・リプレイ」のシグなど、「レベルが下がる」というネタはこの後しばらく流行した。 主役として描かれているコミック「不幸の在処柊蓮司の一週間」では、任務のためとはいえ中学3年生に下げられた。このときの事件を解決するために開発されたポーションの副作用で完成したのが、「黒き星の皇子」や「蒼穹のエンゲージ」に登場したレベルダウン薬である。事件解決後は元の学年に戻っている。なお、「白き陽の御子」の文庫版に収録された輝明学園秋葉原分校中等部の紹介にて、本編に登場しなかったにも拘らず何故か中等部の制服を着た柊のイラストが載っている。 アニメ版では任務のために3年生から2年生に下げられた上、アンゼロットの「下がるお茶」によって子供の姿になり、緋室灯から「とうとう年齢まで下がったのね」と呆れられる事になった(事件解決後に「上がるお茶」によって元に戻った)。 漫画「柊蓮司第一の事件」では、1年生時代のまだウィザードとして覚醒していない柊が授業をサボろうとした際、くれはに「そんな事してると成績が下がっちゃうよ?」と言われて何故か悪寒を覚えるという場面があった。 「柊=下がる」の理由として、可視・不可視を問わずあらゆるものを下げる能力「柊力」(ひいらぎちから)が備わっているためという設定が、リプレイ「愚者の楽園」で付けられている。魔術師サイモン=マーガスによって悪用された「柊力」は、無限の力を持つ守護者アンゼロットをも並のウィザード程度にまで弱体化させた。 アニメ版のノベルアンソロジー「魔法使いと、休日の過ごし方」の一編「コイズミの恋」にて、ロンギヌス・コイズミが20歳にして輝明学園に編入する事になったため、他の生徒達から「下がる男第二弾」と命名されたが、コイズミは「下がる男」が不名誉な愛称である事に気付かず喜んだ。ラジオドラマ「星を継がない者」でも柊本人がコイズミに命名した。
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