三菱MCA-JETとは? わかりやすく解説

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三菱MCA-JET(G11B)

エンジン紹介
MCAジェットエンジン
排気バルブとは別に設けた第3ジェットバルブから空気またはごく薄い混合気噴射。このジェット空気が強いスワール引き起こし燃焼促進また,大量EGR(排気ガス再循環)をかけても安定した燃焼得られNOX低減するとともに燃焼改善図られることが判明
このジェットバルブ設けたMCA-JET方式”の開発成功は,昭和51年(1976年)8月5日昭和53年排出ガス規制に関する公聴会初め公表され,これを採用したG11Bオリオンエンジン搭載したランサー1200が翌52年4月発売された。その後6月にG32Bサターンエンジン搭載したギャラン発売され以降エンジン展開されデボネアからミニカまで全車種に採用された。
MCA-JET方式:Mitsubishi Clean Air-Jet Control Super Lean Combustion System(噴流制御希薄燃焼方式)

保管場所:三菱自動車工業(株) 乗用車技術センター 企画管理部(〒444-8501 愛知県岡崎市橋目町中新切1番地)

製作(製造)年:1977

製作者(社):三菱自動車工業(株)

資料種類:量産品

現状:公開( 静態 )

型式 / 製作
型式:G11B(MCA JET)

種類:ガソリン

会社名:三菱自動車工業(株)

通称名:三菱 MCA-JET

実物所在:岡崎オートギャラリー

搭載車:ランサー

製作年:1977

諸元
シリンダ配列・数:直列4気筒

サイクル冷却方式:4/

型式/数:SOHC/2弁

燃焼方式:噴流制御希薄燃焼方式

燃焼室:半球

総排気量:1244cc

内径×行程:69.5×82.0mm

圧縮比:9.0

質量(重量):112kg

点火システム:バッテリー点火ポイント式

性能
最大出力:70PS/5500rpm

最大トルク:10.7kg・m/3000rpm

燃料消費率:215g/psh(2000rpm)

装置
過給機形式:なし

インタークーラー:なし

可変装置:なし

吸気系:布式エアクリーナ

排気系:触媒

エピソード話題性:昭和53年排ガス規制クリア

特徴:排気弁の他に設けたもう一つの弁(JET弁)による強いスワールが超希薄燃焼を可能とし,昭和53年排ガス規制クリアした

参考文献: 洋(日本自動車研究所調査室長)「“53年”へ独自の技術力を結集別冊モーターファン国産車100年奇蹟”53.10 P264~265
三菱重工技報Vol.17NO3(1980-5)

その他事項:燃料供給方式:キャブレタ;噴射ノズル:なし;比出力:56.3S/L;排気浄化装置:酸化触媒(Pd系モノリス),EGR;
4気筒/排気量(G32B):1597cc;最高出力(G32B):86PS/5000rpm;搭載車種(G32B):ギャラン;
4気筒/排気量(G54B):2555cc;最高出力(G54B):120PS/5000rpm;搭載車種(G54B):デボネア;
4気筒/排気量(G23B):546cc;最高出力(G23B):31PS/6000rpm;搭載車種(G23B):ミニカ;



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